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「美容室でなりたい髪型をうまく説明できない」「どうオーダーしていいのかわからない」「美容師さんと話すのが苦手」「やってみたいヘアスタイルがあるけれど、結局いつも同じになってしまう」
40代女性からもよく聞く悩みです。
仕事でのトラブル処理や恋愛での駆け引きなど、さまざまな難局を乗り切ってきたであろう40代女性でもなぜか美容室では消極的になってしまうよう。
雑誌やWEBメディアでも定期的に取り上げられていますが、改めて美容室でのオーダー法についてまとめたいと思います。
その前に…
なぜか美容師さんと楽しく会話をしないといけないと思いこんでいませんか?
美容室に行くのはだいたい2~3カ月に1回、白髪染めで頻繁に通っていても月に1回くらいですよね。たまにしか会わない人と友達のように会話が弾まなくても仕方がないこと。
そして、仕事でたくさんの美容師さんと接してわかったのが、美容師さん全員がおしゃべり好きではないし、会話上手ではない、人見知りも多いということ。お客さまに話しかけるのは、ヘアスタイルを決めるためのヒントを得たいからなんです。もちろん、1対1の接客になるので楽しい時間を過ごしてもらいたいという気持ちもあります。
ですから、プライベートのことは話したくない、疲れているから今日は話したくないというのであれば無理に話す必要はないのです。「話したくないオーラ」を感じ取ってくれる人もいますが、新人アシスタントや経験が浅い人には難しいもの。大人女性としては、先に「今日は疲れているので…」「読みたい本があるので…」などひと言伝えておくといいですね。
美容師さんも「気をつかわずに好きなように過ごしてほしい」と思っているので、気にしないことです。ここは恥じらいのある乙女ではなく、図々しいオバサン精神でいきましょう!
では、次からは「なりたい髪型」に近づけるための心得をご紹介します。
細かく伝えるのが面倒でつい「おまかせでお願いします」と言っていませんか? 長年通っていて美容師さんと信頼関係が築けていれば、たまに「おまかせ」もありですが、たいていはサロン帰りにモヤモヤが残る結果に。
「おまかせというお客さまでも話をしていくと前髪は短くしたくない、動きはほしいけど軽くはしたくないなどこだわりがあるんですよね」との声を多くの美容師さんから聞きます。
そう、私たちはつい「おまかせで」と言ってしまいますが、実は頭の中にコレ!という髪型が浮かんでいるもの。でも、美容師さんとの会話に苦手意識があり、「おまかせ」「似合う髪型に」と口にしてしまうのです。
仕上がったスタイルが思い描いていたものと違うと「おまかせ」と言いつつもモヤモヤが残り、初めての美容室であれば「あそことも相性が悪かった。自分に合うサロンが見つからないな」となってしまいがち。
どんなに高い技術を持った美容師さんでもエスパーではないので、その人の頭の中まではわかりません。「おまかせ」は簡単なようで難しいオーダーです。美容師さんの腕の見せ所ではありますが、そこには美容師さんの好みも少なからず反映されますから、あなたの「好み」と一致するとは限りません。
そこで、どんなスタイルが好みなのか、どんな髪型にしたいのかを引き出すために「会話」が必要になってくるのです。最初に無理に話す必要はないとお伝えしましたが、髪に関することはスルーせずにきちんと答えましょう。できれば、「おまかせ」にはせず、最初から希望を伝えられるのがベター。
具体的にしたい髪型がないという人はイメージだけでも決めておいて。例えば、「仕事で責任ある役職を任されたのでキリッとしたできる女性に見せたい」「婚活中なので、やわらかい雰囲気にしたい」という見た目イメージでもOK。ここまで具体的に言わなくても「カッコよくしたい」「可愛い系にしたい」だけでも十分です。
希望やイメージを伝えるためにはどうしたらいいのか、それが心得2です。
「可愛い系にしたい」と言葉で伝えることも大切ですが、人によって「可愛い」のとらえ方が違うのでイメージを共有するために写真があると便利です。
「女優やモデルの写真を見せたら笑われそう」「顔が違うから似合わないよね」という心配はご無用!
美容師さんが写真から得たい情報は髪色や長さ、質感、ウェーブの強弱、全体の雰囲気です。写真は3~4点用意しておくとイメージのすり合わせがしやすいとのこと。
前髪はこの写真くらいに、全体の雰囲気はこっち、髪色はこっちのほうが好みなど合わせ技もOKです。「好き」だけでなく、「嫌い」「したくない」髪型の写真も参考になります。
特に髪色は「明るい茶色」「落ち着いた色に」と言葉だけでは美容師さんとのズレが生じます。写真で確認しながら、これくらいの明るさまでなら大丈夫、ここまで明るいとイヤなど確認をしていくことが大切です。
写真はヘアカタログだけでなく、雑誌のファッションページでもいいですし、広告やパンフレットでも問題ありません。

最近は40代向けのヘアカタログも充実していますね。準備をし忘れても美容室には雑誌やヘアカタログが置いてあるので、美容師さんと一緒にチェックしながら方向性をかためていきましょう。

同世代のヘアカタログでなくても大丈夫。こんな感じにしたいというイメージの共有をしたら、髪質にあった対応策を考えてくれます。<「BEST HIT! 愛され小顔ヘアカタログ500」(主婦の友社刊)>
手軽なのは、スマホに画像を保存しておくこと。こんな髪型いいなと思ったら写真に残しておくか、スクリーンショットを撮っておくといいですよ。
日々納得いく髪型を手に入れる方法!次ページ
美容師さんが初めてのお客さまを担当するときにチェックしているのが服装。トータルでその人に似合うヘアスタイルを考えるので、どんなファッションが好きなのかも髪型を決めるときに重要な要素なのです。
美容室に行くとき、いつもより気合いを入れておしゃれをしていませんか?
NGではありませんが、普段はカジュアルなデニムスタイルが多いのにフェミニンなワンピースで美容室に行ったら、そのことは美容師さんに伝えたほうがいいでしょう。初めてのサロンで「おまかせ」の場合、どうしてもフェミニンなヘアスタイルになってしまい、その場では似合っているなと思っても、普段の自分に戻ると「なんか違う」現象が起きてしまいます。
よそ行きな自分も本当の姿ではありますが、普段の服装、ライフスタイルを伝えることで「似合う髪型」「納得いく髪型」が手に入ります。
特に初めての美容室で伝えたほうがいいことはこちら
美容師さんは髪を見ればだいたいわかりますが、判断しにくいものもあります。半年前にストレートパーマをかけた、1カ月前に自分で白髪染めをしたなどできるだけ具体的に伝えましょう。施術内容だけでなく、白髪染めをしたら頭皮がかゆくなった、ゆるふわなウェーブにしたかったのにグリグリ巻きになったなどトラブルや失敗についても申告を。
ヘアスタイルを決めるにあたって重要なのが、普段のスタイリング方法。乾かして終わりなのか、ブラシを使ってブローをするのか、ヘアアイロンで巻けるのか…。どこまで手をかけられるかによって、施術方法が変わってきます。「仕事のときはひとつ結びにしている」といったこともわかれば、アレンジしたときにも素敵に見えるスタイルを考えてくれますよ。
「前髪がうまく流せない」「右側だけうねる」「トリートメントをしているのにパサつく」など髪の悩みは正直に伝えたいところ。美容室が苦手な人にとってはハードルが高いかもしれませんが、なぜ今まで行っていた美容室をやめてしまったのかも伝えたられたらいいですね。美容室の名前を出す必要はないので、「待ち時間が長くて嫌だった」「フランクな話し方が苦手だった」「美容師さんの好みを押しつけられている感じがした」など、悪口にならないよう伝えられれば、新しい美容室で同じような思いをすることは減るはずです。
自分からいきなり話さなくても、カウンセリングで美容師さんが質問してくれるので安心して。
「思い通りの髪型を手に入れるにはコミュニケーションが大切」
初めての美容室では緊張するかもしれませんが、この美容室に行きたいな、この美容師さんにお願いしたいなと思った自分の判断を信じて、まずは相談してみましょう。そして、1回で判断しないで! 髪質を見極めながら施術をしますが、はじめてのお客さまの場合、特にカラーやパーマは様子をみることがあるそうです。大満足はしなかったけれど、平均点以上であれば3回は通ってほしいそう。
通い慣れた美容室でもこれを言ったら失礼かな、気を悪くするかも、と思っていることを口にできない人もいるでしょう。でも、そんな気遣いはいらないのです。美容師さんはお客さまが満足するヘアスタイルを提供したいし、お客である私たちは似合うスタイルを手に入れたい。そのためには思っていることをしっかりと伝えること。どちらかが遠慮してしまうと満足いく結果にはなりません。妥協せずに思いをどんどん伝えてください。そして、髪のプロである美容師さんのアドバイスにも耳を傾けながら、自分らしい素敵なヘアスタイルを叶えてください。
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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