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40~50代になると、顔やからだのたるみが気になる……。
そんなお悩みはありませんか?
日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれており、昨今の研究では閉経の平均値は52歳で、閉経前後の5年間が更年期と定義されます。
この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性によくあるお悩みのひとつに「たんぱく質不足」があります。
今回は、たんぱく質を補うプロテインについて「あんしん漢方」の登録販売者、円山真由佳さんと一般社団法人日本サプリメント協会理事長、後藤典子さんに教えてもらいました。

PhotoAC
たんぱく質は、筋肉や血液、骨、皮膚、髪、内臓、免疫機能など、からだのさまざまな部分に欠かせない栄養素です。美容への影響も大きく、たんぱく質が足りなくなると、肌のハリ・弾力の低下やたるみ、髪のツヤやボリューム不足などにつながることもあります。
現代では、たんぱく質の摂取量が年々減少傾向にあるといわれています。40~50代の肌やからだのお悩みは、もしかしたらたんぱく質不足が原因かもしれません。
成人女性のたんぱく質の推定平均必要量は、1日40gとされています。できれば、推奨量の1日50gを毎日摂るのが理想的です。
食材からたんぱく質を50g摂取するには、豚肉や鶏むね肉なら250g、サバなら2切れ(200g)、たまごなら8個、納豆なら6パック、豆腐なら2丁ほど食べる必要があります。
食が細くなりやすい40~50代の女性は、食事のみで十分な量のたんぱく質を摂るのがなかなか難しいでしょう。
このような場合に、たんぱく質を補う健康食品であるプロテインが活用できます。

1.プロテインの選び方
プロテインの種類は、主に「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」の3つに分かれます。
筋肉の維持やたるみの予防、ダイエットが目的なら、筋肉の回復を助けるホエイプロテインがおすすめです。
たんぱく質不足の解消や栄養補給が目的の場合、栄養価が高い傾向にあるカゼインプロテインがいいでしょう。
大豆由来のソイプロテインは、女性ホルモンに似た働きをもつイソフラボンが含まれているため、更年期のたんぱく質不足に向いています。
なかには、コラーゲンやヒアルロン酸などの美容成分が配合されている製品もあります。美容目的なら、プロテインにこのような成分がプラスされているものを選ぶのもいいでしょう。
2.効果的な飲み方
プロテインは、種類や目的によって飲み方を変えると、より効果を実感しやすくなります。筋肉の回復に役立つホエイプロテインは、運動後すぐに摂取しましょう。
カゼインプロテインやソイプロテインは、栄養素をゆっくり補給できるため、朝食や間食、就寝前に摂るのがおすすめです。
また、プロテインは基本的に水に溶かして摂取しますが、飲みにくさを感じるなら牛乳や豆乳に混ぜるのもおすすめです。
牛乳はカルシウムやビタミンDの含有量が多く、豆乳はカルシウムやビタミンB12、イソフラボンが多く含まれているため、プロテインに栄養素をプラスできるメリットもあります。
つづき▶【後編】では、アンチエイジングに効果的な漢方薬についてお話していただきます。__▶ ▶ ▶ ▶ ▶

あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

一般社団法人日本サプリメント協会理事長
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
Youtubeチャンネルで健康リテラシー向上のための情報を発信している。
2023年よりSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動をしている。
この記事のライター
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