
/
整理収納アドバイザーの田中ゆみこです。同じように毎日忙しく過ごしているのに、片づけができている家とそうでない家。その違いってなんだと思いますか?実は、片づいている家には、共通している“ある1つのこと”があるんです。今回は、片づけのプロとして沢山のご家庭を見てきた経験から、「片づいている家」が実践していることをお伝えします。
片づく家に共通するたった1つのルール、それは「モノの定位置が決まっている」ことです。
皆さんのご自宅にあるモノの定位置は決まっていますか?
「片づける」とは、定位置(元の場所)に戻すことですが、意外と、定位置が決まっていないモノが多いのです。
たとえば、毎日届く郵便物やダイレクトメール、家族がよく使う文房具、スマートフォン...。さらには帰宅後、ポンと床に置かれがちなカバン。これらのモノ、定位置が「なんとなく」になっていませんか?
出ているモノを左から右に移動させたり、収納棚や押し入れに隠すことで「片づけた」と思いがちですが、それはNG行動。
家全体のモノの量を10割とするとよく使うモノは2~3割といわれています。その2~3割のよく使うモノから定位置(戻す場所)を決めてみてください。定位置を決めて、元に戻すだけで片づく家に一歩近づきますよ。
実は定位置の決め方には3つポイントがあります。
動作・動線とは日常の生活の中で、作業をするときの人の動きのことです。人の動きに沿ってモノの定位置を決めると、家事や生活の流れがグッとスムーズになります。
筆者宅は動線を重視して、掃除をしたい時にすぐサッととれるように箒の定位置を決めていますが(写真参照)、片づけが苦手な方は特に、動作・動線上にモノの定位置を決めると戻すのがラクになりますよ。
すべてのモノには使用する頻度があります。「一軍・二軍にわける」という言い方を聞いたことがある方もいると思いますが、モノを使う頻度のことです。
例えば、毎日使うお鍋やフライパンはすぐ取り出しやすい「上の段」に、時々使うお鍋は「下の段」に置くだけで使いやすさが変わります。
よく使うモノこそ、便利な場所(取り出しやすく、戻しやすい場所)に定位置を決めてくださいね。
例えば、手紙を書く時に使うペンや便せん、封筒や切手などをまとめてグループにしておくと、手紙を書こうと思った時、とっても便利ですよね。また、アイロンセットなら「アイロン・スプレー・アイロン台」をひとまとめにしておくと準備も片づけもスムーズです。
このように、ある作業をする時に一緒に使うアイテムをまとめて収納すると、使い勝手の向上につながります。
以上、3つのポイントを確認しながら定位置を決めると、暮らしが劇的にラクになりますよ。
今回は「片づいている家とそうでない家の違い」についてお伝えしました。
「片づける」とは元の場所に戻すというシンプルな作業ですが、定位置が曖昧だとそれさえ難しくなります。その時は、「動作・動線」や「使用頻度」、「まとめて収納する」という視点で定位置を見直してみてくださいね。片づく家に近づきますよ!
この記事に関連するキーワード
この記事のライター
整理収納アドバイザー
田中ゆみこ
541
整理収納アドバイザー。4人家族(夫・息子2人)で戸建て暮らし。北陸を中心にこころと暮らしを心地よくする「整理収納・時短家事」をご提案しています。住宅収納スペシャリスト、親子の片づけに特化したサービスを提供中。Instagramではラクに片づく仕組みとリアルな子育てを発信しています。大阪市出身、石川県金沢市在住。
ライフスタイルの人気ランキング
新着
公式アカウント