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2024年に発表されたジェクスの調査によれば、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という質問に対し、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」と回答した割合の合計は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。
女性では40代の割合が高い印象がありますが、映像編集のパートをしている千佳さん(仮名・47歳)曰く、「身近で元カレに会いに行く女性が急増している」そうです。
千佳さん自身も女友達の影響を受けて元カレのミュージシャンと再会して不倫関係に陥りますが、直後に彼が薬物関連の容疑で逮捕されたと知って抜け殻状態になったそうです。
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【昼顔妻と夕顔夫 不倫に走る大人たち ♯10】後編
その話を聞いた千佳さんの脳裏には、バンドマンだった元カレの顔が浮かんだそう。彼のバンドは「ミュージシャンズ・ミュージシャン」と言われる「知る人ぞ知る」存在。アイドルほどの知名度はありませんが、現在でもネットの音楽系ネットメディアなどで見ることもあるそうです。
「その元カレは少し年下で、とにかく女性にルーズな『断れない子』ですぐファンに手を出していました。でも私に対しては本気だって言っていて、私が直接浮気を目撃して激怒し別れを告げた時は、仕事先に突撃してきたり未練たらたらでした。彼曰く『女の子はみんな好きだけど、理想の女は千佳だけなんだ。顔もスタイルも、育ちもスペックも、うちのおかんも絶対気に入りそうだし』と。でも、浮気されるのはこりたので、全力で逃げ切りました」
そんな元カレ、たすくさん(仮名)はまさに「うらやましがられる」彼氏だったと千佳さん。いわゆるイケメンはボーカルだけで彼はかわいい系でしたが、ライブ後にファンから嬌声を浴びる彼とバックステージで合流する経験は、今となっては夢のように思えると語ります。
「本当は前から、LINEの友達欄に表示されていることは知っていましたが…。さも今気がついたふうに『LINEにいきなりたすくが出てきたて、懐かしくて連絡しました。覚えていますか?』と送ったら、すぐに『もちろん! うれしいなぁ。元気? 昔よく行ってた、青山のライブバーで金曜に後輩のライブがあるから来ない?』っていきなり誘われて」
彼のバンドの音楽は、今も昔も好きだという千佳さん。
「これは推し活と彼氏が同時にできるのか? いやいや、バンド単位の推し活だけにとどまろう。推しバンドのバックステージに入れるなんて最高じゃないか。と懐かしいバーに行ってみたら、髪型こそ白髪まじりになっていたものの、変わらないかわいい笑顔にやられました。たまたま店に来ていた『雲の上の人』みたいなザ・芸能人に『これ、前に話した、俺が一番好きだった人』『ああ、あの車のショールームの?』とか言われ、ポーッとなってしまいました」
その日はタクシーで帰ったものの、翌週誘われたライブの後に男女の関係になってしまったそうです。
「その日はアリバイ作りに妹の家に泊まると言って出てきました。妹は呆れていましたが『まぁ、あたしもあんまり人のこと言えないしね』と黙っていてくれています」
たすくさんには、同棲している長年のパートナーがいるそう。
「彼は『どうしよう。俺さ、世話になった人と同棲しているから、もう遊びでした女性に手は出さないと思っていたのに。千佳とは遊びは遊びでも全然意味が違って、子供の頃の初恋の幼稚園の先生と虫取りしていた時みたいに、だいすきだよいっしょにあそぼう、って感じで大切で尊くて泣ける』とか言われて。なんだか酔っ払ったみたいなふわふわした気分になりました」
すぐには会えないけど秋になったら紅葉狩りに行こう、春はお花見をしようと約束して駅のホームで別れた夏が終わり…。秋が始まった頃、たすくさんは薬物関連の容疑で逮捕されました。
「娘や夫が知るほどメジャーなバンドではないですが、ネットニュースにはなりました。公式サイトでは、一番知名度があるイケおじのボーカルがファンに謝罪していました」
友達は「本当の『舞踏会の手帖』みたいじゃん。ドラマチック」と慰めてくれましたが、千佳さんは「47にもなって何やってるんだ、私」と虚無的な気分に。
「彼がいちいちドラマチックすぎたせいでドーパミンとかアドレナリンが出ちゃったんですかね? 上がったテンションの落とし所がなくて抜け殻みたいになりました。よく考えるとそもそも40歳すぎた男が、元カノとできちゃったくらいで涙するのって、ふつーに情緒に波がありすぎですよね」
無駄に上がったテンションを持て余し、ソワソワとした情緒不安定に陥っているという千佳さん。
「多分、元々尋常じゃない感受性の人が、尋常じゃない才能と熱量で舞台に立つから、数人で大勢を熱狂させられるんですよね。凡人はサシで対峙しちゃダメ、と心から思いました。昔の映画とかで『俺に触るとやけどするぜ』って言いますけど、本当にそんな感じ。ヒリヒリと落ち着かないし、脳内にやけどができたみたいな嫌な感じです。声優ファンの夫にも是非伝えたいですが、事の次第を話すわけにもいかず、そっちはハラハラと見守っています」
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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