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さんきゅう倉田です。吉本興業で芸人をしています。
街では去年くらいから日傘をさす男性が急激に増えたように感じます。美容への関心が高そうな若い男性だけでなく、ぼてっとしたおじさんがさしているのも見かけます。
ぼくも日傘を使っていますが、それまではちょっとさしづらかった。少しずつ“男性も日傘をさす”ことが一般的になっています。
ジェンダーの授業の先生はこう言います。
「これは社会が勝手に作り上げたイメージ。そして、社会が作るイメージで、勝手ではないものはない。」
このイメージが、男性の日傘の使用を妨げていると先生は言います。
そういうときに、東大生は「ふむふむ、そうかそうか」とはなりません。「本当にそうかな」と疑ってかかることが、学問との正しい向き合い方です。
【前編】の「男性の日傘問題」につづき、赤ちゃんの性別によって大人たちは違う対応をするのか?についても、さんきゅう倉田さんはステレオタイプや偏見の影響があるのではないかと感じたようです。どういうことかというと……。
◀この記事の【前編】を読む◀◀◀こちらから◀◀◀
赤ちゃんのいるお母さんを集めて行われたある実験があります。
参加者は、事前に男の子と女の子で扱いに差があるか聞かれ、「扱いに差はない」と答えたお母さんたちです。
しかし、太郎くんと花ちゃんという2人の赤ちゃんと別々に遊んでもらったところ、花ちゃんと遊んでいるときの方がお母さんたちの笑顔が多かったそうです(外国の実験なんですが、名前を忘れたので日本の名前で代用)。
さらに、太郎くんとは電車遊びをし、花ちゃんとは人形遊びをするお母さんが多かった。
明確に性別で扱いを変えていました。
ちなみに、太郎くんと花ちゃんは、服を変えただけの同一人物です。
なぜ女の子と遊んでいるときの方が、笑顔が多いのかはわかりませんが、「男の子はこういう遊びが好きで、女の子はこういう遊びが好き」というイメージが、おもちゃの選択に影響を与えているとのことでした。そういった社会的なイメージを大人が与えることで、子供の指向は形成されます。
「カメラマン、クリエイター、カレーを作る男」は悪い意味で拘りが強いため「3C」と括られて、揶揄されることがあります。
ぼくはスパイスカレーが好きで自宅でよく作るんですが、その話をデート中にしたら「3Cって良くないって言われてるよね」と言われたことがあります。くだらないステレオタイプだし、偏見です。敬意のかけらもない。
物事の本質を見ず、社会が恣意的に作ったイメージを当てはめるなんて失礼以外の何物でもない。「3C」という言葉を作った人に会えたなら、血反吐を吐くまで説教したい。仮にその人の名前が佐藤なら「1Sって愚か者の粗忽者で不勉強かつ差別的な人間って言われてるよね」と言ってやりたい。
3Cの話をされたカメラマン、クリエイター、カレー愛好者の皆さん、その不届者のことなど全く気にする必要がない。これからも自由に自分のCを謳歌してください。
『お金持ちがしない42のこと』さんきゅう倉田・著 990円(10%税込)/主婦の友社
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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