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40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第24回目は、20代で2度の結婚を経験したナヲさんです。「結婚はもうこりごり」と一生一人で生きていく決意していたところ、40歳を過ぎて運命の出会いをはたします。ナヲさんに3度目の結婚を決断させたのは、愛猫の存在でした……!
どこで彼と出会ったの?
彼はどんな人?
どうしたら結婚できたの?
などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。
【2度の結婚を経て40代で運命の人と結婚!飼い猫が繋いでくれた縁とはオトナ婚 第24話(後編)】
――今の旦那様とは転職先で知り合われたんですよね?
はい。私は現在北海道在住なのですが、2018年に北海道で大きな地震がありました。私が当時勤めていたのは、オープンキッチンで調理風景をお客様に見せながら働くという職場だったのですが、地震の影響で営業ができなくなってしまったんです。
私はパートだったので、仕事がなくなるとその月のお給料はありません。
その時に「収入を安定させないとこの先まずいぞ」と思い、転職活動をすることにしました。
――おひとり様を決意しているのならなおさら、安定した収入源が大事になってきます。
はい。それで正社員として入社したのが今の職場です。
業種もガラリと変わって医療関係の職業になり、そこで出会ったのが今の夫です。
――旦那様の第一印象はどんな感じでしたか?
特に記憶はないですね。「この人が私の上司になる人か」と思ったぐらい(笑)
それから一緒に仕事をしていくうちに惹かれるようになってきました。
彼は、とにかく誰でも分け隔てなく優しいんです。私の持つ悪い意味での「男性像」をあっけなく塗り替えられましたね。「こんなに優しい男性って、この世にいるんだ」「こんな男性、漫画の世界でしか見たことない」と思ったぐらい、それぐらい優しい(笑)
――具体的にはどう優しいんですか?
仕事で怒っている姿を一度も見たことがありません。口調も柔らかいし、ゆっくり落ち着きのある話し方をしてくれます。
決定打は愛猫との関わり方 次ページ
――ナヲさんが旦那様と結婚をしたい、と思ったことについて、「飼っていた猫への接し方が完璧だった」とアンケートに書かれていました。
はい。当時私が飼っていた猫は、人間の男性が本当に苦手で、私の兄にも全然なつかなかったんです。それが彼がうちに遊びにきたとき、するする〜と寄っていって、あっという間に膝に乗ってしまいました。
私の感覚ですが、猫も「優しい人間」はわかるんですよ。それが「この人、やっぱりいい!」と思った決め手でしたね。
――最終的に猫のお墨付きもいただいたというわけですね(笑)
彼も猫のことをとてもかわいがってくれて、何をするときも最優先に考えてくれました。私の大事にしているものを大事にしてくれるのはうれしいし、さらに「命」を大事にしてくれる人は当然いい人ですよね。
動物好きに悪い人はいない、は私の持論でもあります(笑)
お互い結婚願望が少なかったからこそ、結婚できた 次ページ
――そんな素敵な旦那様が40歳を過ぎてまで未婚だったというのは、ちょっと不思議です。
そうですよね。彼は、ずっと結婚に興味がなかったそうなんです。人と長時間一緒にいるのが無理なタイプで、自分で自分のことを「結婚に向いてないタイプ」と思っていたようです。
なので、私と初めて飲みに行ったときも、そんなに反応がよくなくて。私も「あまり私のこと好きじゃないのかな」と思っていました。
――ナヲさんと交際していく間に、少しずつ気持ちが変わっていったんですかね?
そうみたいですね。ちょうど二人で初めて旅行をした日が11月22日で、私が冗談めかしながら「いい夫婦の日だから、私たちにとってもいい婚前旅行になりましたね」と言ったんです。
そういったやり取りを積み重ねていくうちに、結婚を意識するようになったみたいです。
――そう話すナヲさんも、結婚に対してそこまで執着しているわけではなかったんですよね。
はい。でも今思えば「無意識の本能」が働いていたような気がします。異業種に転職したのもそうですし、私から飲みに誘ったこともそうですし。
本能に忠実に動くことや、思い切って流れを変えてみることは、いい出会いにつながる場合があるかもしれませんね。
一緒にいるとずっと二人で笑ってる 次ページ
――入籍の決め手はなんだったんですか?
ベタですが、引越しのタイミングですね。私が一人で住んでいた家を引っ越すことになり物件を探していたのですが、猫を飼える物件がなかなか見つからなくて。そんな時に彼から「一緒に住みませんか?」と提案されました。
それがきっかけで結婚をしました。
――現在結婚して5年ほど経ちますが、どのような毎日を送っていますか?
「人と暮らすのは無理」と彼が言っていたのが不思議なぐらい、ずっと二人でいますね。今は彼が異動してしまいましたが結婚当初は職場も一緒。周りからも「職場も一緒で、家でも一緒なんて、息が詰まらない?」と言われることがあったけど、全然!
今も毎日ずっと二人で笑ってるんですよね。それも穏やかに笑っているんじゃなくて、お腹を抱えるような笑い方(笑)
おじいちゃんおばあちゃんになっても、ずっとこうしていたいな、と毎日思っています。
――旦那様は家事などもしてくれますか?
してくれます。特に分担制にしているわけではないのですが、お互い得意なことをするように自然となりました。
料理も基本は私がしますが、時々彼も手伝ってくれます。でも彼は「手伝う」という言い方はしないんです。「自分もやりたいからやるんだ」と言ってくれます。
私の母のこともいたわってくれます。今、私の実家から徒歩2〜3分のところに住んでいて、家の2階は将来的に母を迎え入れるための部屋としてとってあります。
――本当にそんなに素敵な男性が40歳過ぎても残っていたことに驚きです!
たしかに、そうですね(笑)。私たちは子供もおらず夫婦共働きなので、金銭面にも余裕があります。この先もお互いのことだけを見ながらゆっくり年をとっていけるのが、オトナ婚のいいところなんじゃないかな、と思っています。
40歳を過ぎてからの結婚も悪くないですよ!
■ナヲさんからのメッセージ■
・気になる人の前でも気構えず、ニコニコ自然体でいる
・直感や本能を信じてみる
・リラックス時間を作って自分に余裕を持つ
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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