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コロナ禍で舞台やミュージカル、歌舞伎やオペラなどに足が遠のいた方は多いことでしょう。
観劇は演じる側もお客さんも集中して楽しんでこそ完成する生の芸術です。誰もが快適に観劇するための10のポイントを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会の松田玲子先生にお聞きしました。
【 気品を身につけるシンプルな教え・リバイバル 観劇のマナー編 】後編
劇場でこんな振る舞いをしてはいけません 次ページ
ご自身が奥の席の場合は、入口の席の方に「恐れ入ります」などと声をかけてから奥の席に進み、お礼の言葉も忘れずに伝えます。
交通機関の影響で、開始時間に遅れることがあるかもしれません。その場合は、会場の係の方の案内に従ってホールに入ることができます。
もし、会場の案内係の方がいなかった場合、演奏の途中でホールに入ることは、演奏者や観客の方に対して迷惑な行為となりますので一つの演奏や演目が終わってから、または拍手をしているタイミングや休憩時間までロビーで待つようにします。
舞台は演者の集中力にも影響してしまいます。遅れないように時間に余裕を持って出かけましょう。
これは絶対にNGです 次ページ
開演前にアナウンスをされますが、スマホの電源は必ずオフにします。演奏が始まると会場内は暗くなりますので、スマホの画面が光るのが目立ち、周りの方にも迷惑です。
また、マナーモードの振動音もとても響きますので、スマホの電源は必ずオフにます。上演中にスマホで時間を確認したりメールやLINEをチェックしたりする人がいますが、お客さまは舞台を楽しんでいることをお忘れなく。休憩時間に電源を入れて確認しましょう。
上演中に咳やくしゃみが出てしまうこともあります。その場合は、ハンカチなどで口をおさえて出てしまう咳やくしゃみの音をできるだけ軽減するようにしましょう。
また、咳を抑えるためにはのど飴も対策のひとつですが、のど飴を包みから出す時の音も会場内ではとてもよく響いてしまいますので注意が必要です。また、上演中は飲食禁止のところが多いので、開演前や休憩時間にペットボトルの水で喉を潤わせておくなど試みてください。
知らないと恥をかくのが、この知識 次ページ
交響曲などは一楽章が終わったところでは、まだ拍手はしてはいけません。最終楽章までが一つの曲として構成されているからです。拍手をするタイミングがわからなければ、他の方の拍手に合わせましょう。
劇場、ホールでのマナーは細かいことまで言い出すとキリがありません。また、気にしすぎたために、逆に萎縮してしまって舞台観劇を楽しめなかったなんてことになれば、それこそ本末転倒です。共通するポイントは、同じ空間で過ごす皆さんの心地よさを考えることです。ぜひ、目の前にその時間だけ現れる、素晴らしい夢の世界を体験なさってください。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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