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さんきゅう倉田です。35歳から受験勉強を始めて、38歳で東京大学に合格しました。東大入試の英語は難しいので、フランス語で受験しました。年越しはフランス人と過ごし、時折フランコフォンを集めてお茶会をするくらいには、フランス語に傾倒しています。去年はフランスに行ったし、今年も行こうと考えています。
東京大学は英語や外国語を習得している人を優遇していると感じる。
一般的な入試と比較して圧倒的に容易な帰国生入試があるし、入試の英語の点数が上位1割であればトリリンガルプログラムに参加して、第二外国語を集中して学ぶことができる。もちろん、対価として支払う授業料は同じだ。
支払う金額は同じなのに得られる便益が異なるのは、世の中のありとあらゆるサービスの中で大学だけではないだろうか。
といっても大学の授業に参加しているだけでは語学力は大きく向上しない。ネイティブレベルで語学堪能な友人たちが授業以外に実際にしている勉強方法とは?をお伝えする【後編】です。
◀この記事の【前編】を読む◀◀◀こちらから◀◀◀
▶ネイティブでも難しい!中国語の試験に合格した友人がやったこと
大学の授業に参加しているだけでは語学力は大きく向上しない。友人はオンライン英会話の講師に中国人を選び、ときおり中国語を習っていた。
さらに、中国語の小説を読む。
すでに日本語で読んだことがある小説を選んでいるので、概ね内容は理解できる。論文を読むときも同じだが、分からない単語をいちいち調べることはしない。読み飛ばす。何度も出てくるような単語であれば、そこで初めて調べる。
さらに、友人はサークルに在籍している中国人と話したり、春休みに実施される台湾研修に参加したりして、中国に触れた。
最も語学力が伸びていると感じる瞬間は「中国語で喋って、頑張って頭の中から文章を捻り出してる時」だと言う。
2年生になってからはほとんど勉強していなかったが、6月にHSK5級に合格、8月に6級に合格した。
偉業だ。彼と友人であることを誇りに思う。
▶ネイティブレベルで語学堪能が東大生がおすすめする勉強法は?
ネイティブレベルで英語が話せる東大生の一部は、海外ドラマの視聴を推奨している。
友人も中国語のドラマを字幕付きで見ていたそうだ。
中国のドラマは、各地方で強い方言があるためもともと字幕がついてる。この字幕を読みながらドラマを見ることで、リスニングが向上する。
中国語は発音が難しい分、正しい発音ができると楽しい。ドラマ、映画、小説など、語学を娯楽として楽しめると良い。
習得すれば、中華圏という大きなコミュニティの作品が楽しめるようになるし、日本にやってくる中国人旅行者との交流によって心を躍らせることができる。
十分話せるようになった今、彼はさらに中国語を勉強するのだろうか。
「今はフランス語をがんばりたい」
ある程度話せるようになったら違う言語に移っていくのは言語に興味がある友人たちの特徴かもしれない。
複数の言語を渡り歩くうちに、コミュニケーションの道具としてもはや用いられないラテン語に興味を持つ学生もいる。
自分の知っている言葉がどのようなルーツを持つのか。意思疎通の装置としての枠組みを超えて、知的好奇心の赴くままに学んでいく。
その研鑽が彼らの“厚み”を形作っている。
『お金持ちがしない42のこと』さんきゅう倉田・著 990円(10%税込)/主婦の友社
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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