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地震大国の日本に住む私たちにとって、防災はとても重要なテーマですよね。東京都はいざという時に備えるための防災ブック、「東京くらし防災」をに、3月1日から都内各所に無料で設置・配布しています。
日頃の防災アイデアと、被災状況に対応するノウハウを紹介
東京都は2015年にも「東京防災」を各家庭に配布していますが、こちらの防災ブックは女性視点で作られたもの。普段の暮らしのなかで実践できる「いつもの防災」、そして被災した後の「非日常での防災・防犯」のノウハウを親しみやすいキャラクターを用い、分かりやすく紹介しています。
画像提供/東京都総務局
例えば「片付けでできる防災」として「部屋が散らかり過ぎていて、身の危険を感じる」なんて、すこしジョークめかしたシチュエーションは耳が痛いものですが、整理整頓は防災観点でも重要なポイントです。日常生活のシーンごとに防災のアイデアを紹介しているので、「自宅や自分だったら?」と、我が身に置き換えて考えやすくなっています。実際に被災された方の生の声などを参考に編集されていて、読みやすさもありながら、実践的な1冊となっているといえるでしょう。
また、各ページには「音声コード」が掲載されているので、視覚障碍者など文字を読むことが難しい方でも内容が分かるように配慮されています。
画像提供/東京都総務局
女性視点の防災ブックを作ったわけは?今回、なぜ女性視点の防災ブックを作られたのか。東京都総務局担当者いわく「実際に過去の災害で避難所での着替えや授乳、子育ての問題が課題になりました。被災者の目線に合わせたきめ細やかな防災多対策を進めるためには、女性に積極的に防災に参画していただき、女性の視点・発想を活かすことが重要だと思ったからです」とのこと。
確かに、女性だからこそ気になる防犯問題や衛生問題もあります。また家内の防災対策などは、家事を担うことが多い女性の方が解決案を提案しやすいという面があります。
一方で、女性向けにどのような項目を増やしたかという問いに対しては「この本は“女性視点”で作られたものですが、“女性向け”ではありません」との返答が。
女性にとって必要となる防災・防犯対策の他にも、男女を問わない対策もしっかりと紹介されているそうです。
女性視点で作られたから女性向け、ではなく女性視点で作られたからこそ、今まで気が付かなかったような点にも対策できる、と考えられそうです。この防災ブックをきっかけに家族やパートナーと一緒に防災について考えていきたいですね。ポップな表紙の1冊となっているので、いざという時のためにも冊子を手に入れてみてはいかがでしょうか。
住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナルこの記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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