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一般社団法人クレア人財育英協会はこのほど、接客・サービス業で深刻化する「カスタマーハラスメント(通称:カスハラ) 」の実態を可視化すべく、全国から寄せられた相談・報告の中から特に衝撃的なものを再構成し、「カスハラ実例TOP5」として初公開しました。
単なる“モンスタークレーム”にとどまらず、近年では「感情の演出を強要する」「善意の顔をした支配」など、これまで名指しされづらかった「静かな暴力」が職場を脅かしています。
今回の発表は、そうした新型ハラスメントの輪郭を社会に広く共有し、心理的安全性を守る第一歩となることを目的としています。
地方都市の書店。高齢男性が「レジは“あの女の子”じゃなきゃダメ」と毎回主張。対象の女性スタッフが休みだと知ると「何のために来たと思ってんだ!」と怒鳴り、他スタッフを罵倒。女性本人には「俺にだけ優しくしてくれ」と要求し続け、次第に出勤を避けるようになった。
コンビニ勤務の男性スタッフに対して、ある男性客が「態度がムカついた」と言いがかり。後日、同じ客が来店し「その顔、前と同じで気に入らない」とレジを蹴って暴言。「そういう顔してるやつは接客やめろ」と他客の前でも晒し続け、店側はやむを得ずそのスタッフをバックヤードへ配置転換した。
カフェでアルバイト中の女性が、常連客から「今日、笑顔が雑。やる気あるの?」と毎回感情の質をチェックされ、日ごとに「声が小さい」「お辞儀が浅い」と細かく指摘されるように。実際、同客は他のスタッフにも“感情演技”の点数をつけ、SNSに投稿していた。
家電量販店。接客後、名刺を渡したスタッフに対し、後日LINEで「態度が悪かった。謝罪して」と私的連絡。断っても執拗にメッセージが届き「誠意を見せるならプライベートでも対応しろ」と要求。企業が公式にブロックしても、別アカウントで再接続を試みる“追跡型”の嫌がらせに発展。
アパレルショップで働く30代女性に対し、年配女性の客が「結婚してるの?」「子どもいないの?何してるの?」と執拗に質問。回答を濁すと「女として終わってるわね」と暴言を吐き、他客の前で「こんな人が服売ってるなんて」と大声で中傷。スタッフは職場復帰できなくなった。
・調査期間:2025年4月1日〜5月31日・調査方法:同協会公式サイト・SNS経由での問い合わせ等・調査対象:10代〜70代の接客・サービス業従事者および一般回答者・有効回答数:100件・実施機関:一般社団法人クレア人財育英協会(自社調査)
SAhttps://sakk.jp/
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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