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共働き夫婦のリアルな家計簿を読み解く「共働き夫婦の家計相談室」。FPの鈴木さや子さんが、悩める共働き夫婦に家計についてアドバイスします。第1回は、毎月の美容・服飾費、日用品費、通信費が高額であることに悩むKさんの家計を見てみました。
今回、家計の相談にやってきたのはKさん(40代女性、会社員)。同じく会社員の夫と、中学生のお子さんの3人暮らしです。
日々仕事や家事に忙殺される中、なかなか家計改善まで手が回らないそうで……。
今、我が家の家計で気になっているのは美容・服飾費と日用品費、通信費。
美容・服飾費のほとんどは私の購入品が占めています。服が好きで、美容・服飾費は半分私の趣味のようなかたちでお金がかかっています。毎月、服が送られてくるサブスクを契約しているので本当はそれだけで済ませたいのですが、つい服を買ってしまって……。
日用品費は、ついついドラッグストアで買ってしまうことが高くついてしまう原因だと思っています。本当は利用するドラッグストアは一つに絞りたいですが、なかなかそれもできていないのが現状で……ポイントが効率よく貯められておらずもったいないなと感じています。
通信費は、家族全員が大手キャリアを利用しています。格安の通信キャリアに乗り換えれば安くなるとは頭ではわかっているものの、そこまでなかなか手を回せていません。
月々の家計の赤字は、ボーナスで補填。また、持ち株の積み立てや医療保険、iDecoなどで合計、月13万円の貯蓄をしています。
スマホ3台で月2万4000円の通信費は、プランやキャリアを見直せば半額程度に抑えられる可能性も。1ヶ月の収支が約1万3900円の赤字という現状では、固定費の削減が改善の近道です。
また、家計簿を見ると現金やカードでの支出が費目ごとに整理されておらず、内容が不明確に。用途別に記録することで無駄遣いに気づきやすくなり、さらなる支出の抑制にもつながります。
衣服代はやや高めで、ご本人も気にされているようですね。服のサブスクを始めたきっかけや、買うつもりがなかったのに購入してしまう背景を振り返ると、支出パターンが見えてきます。
日用品も月5万円はやや多め。内容と金額を記録し、「本当に必要だったか」を考える習慣をつけましょう。ドラッグストアは1店舗に絞り、買い物前にはリストを用意するのが効果的です。
現在は持ち株とiDeCoで積み立てをされていますが、預貯金はどのくらいあるでしょうか。教育費や万が一の出費に備え、生活費1年分程度の必要予備資金は流動性の高い預貯金で準備しておきましょう。また、老後資金や教育費など将来の目的ごとに貯蓄計画を立て、不足する分は毎月いくら積み立てる必要があるかも試算を。
ボーナスでの貯蓄が確保できていれば、月々は収支ゼロを目標にしつつ、50代に向けて生活費をスリム化していく意識も持っておくと安心です。
(文:鈴木さや子/マイナビ子育て編集部)
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