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共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日をのりきるコツを実践しているママに、お話を聞きました。
家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。
第36回となる今回は、メルシャンでブランドマネージャーを務めるママのタイムスケジュールを朝〜日中編・夜編にわたりインタビュー。夜編では退勤後のタイムスケジュールと子育てについてうかがいました。
メルシャン・ワインズのブランド統括を行う。メルシャン・ワインズの中でも、スパークリングワインのカンティアーモ スプマンテを主に担当。海外とやり取りすることもあり、企画立案から新商品開発、販促までを一貫して行う。プライベートでは、10歳の女の子と6歳の男の子のママ。
――退勤後は学童のお迎えですね。息子さんは小学校に上がったばかりですが、いわゆる“小1の壁”を感じることはありましたか?
小泉さん正直、そこまでではありませんでした。ただ、保育園では18時半まで預かってもらえて、周りにも同じ子たちがたくさんいる環境でした。でも、学童になると18時前後でみんな帰ってしまうので、子どもが寂しそうにすることは増えたように思います。だから、在宅勤務の日はできるだけ早めに迎えに行っています。
――お姉ちゃんも学童に通っていましたか?
小泉さん2年生までは通っていましたが、おうちで過ごすのが好きなようで、3年生の途中からは早く帰ってくるようになりましたが、そのころにはもう私が不在でもしっかりお留守番ができるようになっていたので助かりました。
――頼もしいですね!お子さんたちの習いごとはしていますか。
小泉さん息子はスイミングと英語の学童に通っていて、娘は絵画などのスクールに通っています。娘は近所のスクールまで1人で行きますが、息子はまだ1人では難しいので、基本的には夫が送迎をしています。習い事があるのは土曜の午前中だけなので、その後は家族でよく出かけます。公園やショッピングモールに行くことが多いですね。特別な予定がなくても、少し出かけるだけで気分転換になります。
――ほかにも今、小泉さんにとってリフレッシュになっていることはありますか?
小泉さん人と話すことでしょうか。打ち合わせで人と話す機会はあるのですが、在宅勤務になると、どうしても人と雑談するような機会は減ってしまうので。子どもと話すこともそうですが、出社して誰かと話したり、近所に住むママ友や妹と話したりすることがリフレッシュになっていますね。
――平日、帰宅後の時間帯はやっぱりバタバタしますか?
小泉さん帰宅後は子どもと一緒に宿題を確認して、そのあとすぐ夕飯の準備をするので、やはり忙しいですね。平日のごはんは時短重視で、あまり凝ったものは作りません。野菜とお肉を炒めるとか、簡単なもので済ませることが多いですね。最近スープメーカーを導入したのですが、材料さえ入れれば、後は自動調理でスープができるので助かっています。コンロが一口空くから、ほかのものを作れるのも嬉しいし、便利ですよ!
――お子さんにお手伝いをお願いすることはも?
小泉さんお姉ちゃんには炊飯をお願いしています。無洗米なので分量のお米とお水を入れて炊飯器にセットするだけですが、会社から帰るタイミングで「お願いね」と連絡しておくと、やっておいてくれるようになりとても助かっています。
――それは助かりますね! 平日の夕飯は3人で食べることが多いですか。
小泉さん平日は夫の帰宅が遅いので、私と子どもたちだけで先に食べることが多いです。お姉ちゃんはお風呂も1人で入れますが、息子は帰宅した夫と一緒に入ることが多いです。何も業務が残っていない日は、そのまま子どもたちと絵を描いたり、読書をしたりして、のんびり過ごします。業務がある日は、帰宅した夫と子どもの対応を交代して、再開することもあります。
――ご夫婦で連帯を取るために工夫していることはありますか?
小泉さん日頃のスケジュールは仕事や出張、飲み会の予定まですべてアプリを使って共有しています。私の出社予定日も入力していて、基本は夫にはアプリを確認してもらったうえで、漏れがないように「この日はお迎えよろしく!」とフォローの連絡も入れるようにしています。
――終業後の自分時間は何をすることが多いですか。
小泉さんSNSを少し見るなど、リラックスすることを優先にしていますね。夜はもう疲れていて頭に入らないことが多くて(笑)。語学学習などインプットする作業は、朝に集中しています。
――たしかに朝のほうが頭がクリアかもしれないですね。小泉さんが子育てで大切にしていることや方針について、教えてください。
小泉さん勉強ができる、できないを気にするよりは、周りにいい影響を与えられるような子になってほしいと思っています。この子と一緒にいるとなんだか楽しい気持ちになれるとか、安心できる存在とか、そういう気持ちを大切にしたいです。多くを望んでもしょうがないと思うので、無理せず、子ども自身も楽しく過ごしてほしいし、周りの子にも、うちの子がいてくれてよかったなと思ってもらえるような関係性が築けていたらいいですよね。わが子にはそれぞれ、自分らしく、楽しくすごしてほしいと思っています。
――素敵ですね!子育てを通じて、嬉しい、楽しいと感じるのはどんな瞬間ですか?
小泉さん予想外の成長や行動を見るのが楽しいですね。思いもよらないことが急にできるようになっていたり、これが好き!と言い出したり。子育てはもちろん、常に万事順調に行くわけではないけれど、それも含めて面白いと感じます。それから、子どもがいなかったら知らなかった世界を知れたことも大きいです。
――具体的にはどんなことでしょうか。
小泉さん私自身は姉妹なので、自分に息子が生まれたことも印象深いことでした。成長するにつれて、仮面ライダーや戦隊ものの映画やショーを見に行ったりすることも新鮮な体験でしたね。ママ友のように、子どもがいなかったら会えなかった人と出会えたことも嬉しく思っています。
――ママ友に育児の相談をすることもありますか。
小泉さんあります。子どもを通じてできたママ友とのつながりはずっと続いているので。お姉ちゃんが赤ちゃんのときからなので、気づけばもう10年来の友達ですよね。最初は子どもたちを遊ばせながら会っていましたが、そのうち大人だけでも集まるようになりました。
――楽しそうですね!
小泉さん「同じ歳の子が近所で生まれた」という、ただそれだけのきっかけで、つながっているのが不思議ですよね。子どもを通じた新たな出会いっていいなと思いました。お母さん同士はそれぞれ全然違う職種で、全く違う人生を歩んでいるのに、こんな深く仲良くなれるなんて面白いですよね。
――貴重な関係ですよね。親戚感覚で子ども同士の成長を見届けたくなりますよね。
小泉さんそうですね(笑)。血縁関係のある人以外にも、自分の子どもたちのことを赤ちゃんのころから知ってくれている人が近くにいるというのは、不思議ですが安心感もあります。同じマンションに住んでいるママもいて、気軽に会いに行ける距離なのもいいですね。
――それはいいですね!
小泉さん「今から1時間だけ会える?」と、ワイン片手に気軽に声をかけ合うこともあります。妹も近くに住んでいるので、子どもたちはいとこ同士でもよく遊んでいます。妹もワーママなので、仕事や育児の話ができるのは楽しいです。
――育児の話をできる仲間が身近に大勢いるのですね。
小泉さん悩みや困ったことがあっても、「ちょっと聞いてよ」と気軽に話せる関係性がありがたいですね。毎日、完璧にやろうとするとしんどくなってしまうので「この日はこれでよし」と思える日を作るのも、育児ではとても大事ですよね。パートナーともちゃんと話して、分担していくことで、少しずつラクになる実感もわいてくるのではないかと思います!
(撮影:尾藤能暢、イラスト:ぺぷり、取材・文:宮本貴世)
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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