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東京・池袋のビルの屋上にある人気の水族館「サンシャイン水族館」で通年開催のイベント「探検ガイドツアー」に中学2年生といっしょに参加!普段は見ることができないバックヤードを、飼育スタッフさんの案内でたっぷり見ることができました。
「大都会の高層ビル」という、水族館としては不利な環境を逆手にとり、「天空のペンギン」など話題の展示を行う、見どころいっぱいの水族館「サンシャイン水族館」
夏休みはいつも以上に人気スポットとなっていますが、なんと、ほかにお客さんがいない水族館の裏側を覗くことができるイベントを、毎日開催しているというのです。
その名も「探検ガイドツアー」。
普段は入ることのできないサンシャイン水族館のバックヤードを、飼育スタッフによる解説付きで見ることができるというイベントです。体験日の1週間前0:00~前日23:59までWEBにて予約・販売しており、所要時間約40分で料金は1人1,000円(※)。推奨年齢は小学生以上で、中学生以上なら大人の付き添いなしでも参加可能とのこと。
※イベント参加当日の水族館入場券、有効期限内のアクアリウムクラブが別途必要です。
これはお得ではないですか!?というわけで、夏休みに入ったばかりの7月某日、とっておき体験部! の中学2年生の親子とともに行ってきました。
まずは、謎のドアからバックヤードへ。さっそくズラリと並んだ機械に圧倒されます。
これらは「水槽ろ過器」。大都会にあるサンシャイン水族館の水は、八丈島から船で物資を運ぶ際にバランスを取るために乗せた水(バラスト水)を、買い取ったものだそう。海水を使用するためにろ過が必要となり、ここにある巨大ろ過器で水族館用のキレイな海水にしているということを、飼育スタッフさんが丁寧に教えてくれます。
海に近い水族館は「海水を使い放題」だそうですが、ここはちがうのです。「大事に大事に使っている」ということを教えてくれました。
階段をのぼると、とたんに魚のにおいが漂い、魚の住む場所だということを再認識。サンシャイン水族館の見どころのひとつである大水槽「サンシャインラグーン」が見下ろせるバックヤードに連れていってくれます。
「サンシャインラグーン」水槽は、水量は240トン、45種1500匹の魚たちが泳ぐ巨大水槽ですが、普段見るよりも上に立つと意外と小さく見える……?
「はい、よく『意外と小さいですね』という感想をいただきます」と飼育スタッフさん。実際、ほかの水族館の巨大水槽といえば、1000トンクラスとなることも。しかし、サンシャイン水族館はビルの屋上にあり、重量の制限が地上にある水族館より厳しいのだそう。
「そのため、真正面から見る水槽を広く感じさせるための工夫を凝らしているんです。壁と照明の色を合わせたり、手前と奥で水深を変え、遠近感を出して広く見えるようにしています」
大都会ならではの、お客さんを喜ばせる工夫が詰まった水槽だったのですね。
次に案内してくれたのは、調餌場(ちょうじば)。サンシャイン水族館の生き物たちのごはんを用意する場所です。
大きい魚用、小さい魚用、海獣用と、大中小さまざまなエサを見せてくれます。与え方も生き物によりさまざまで、量も調整してあげているんだとか。偶然居合わせた、かつてイルカを担当していたという飼育スタッフさんが、「ショーの練習時はそのつどエサをあげるため、サバを五等分してあげていたんです。でも本当は、丸呑みのほうが栄養があるんですよ」と裏話を教えてくれました。
そしてお次は、エサを保管しているという巨大冷凍庫へ。生のままあげることは寄生虫等のリスクを伴うため、一度冷凍させ、使う分だけ取り出すそうです。
いざ、マイナス20度の空間へ。扉を開けると、轟音とともに冷気が流れ出てきます。
いっきに寒い!ここでの作業は過酷そうですが、それも魚の健康を守るためなんですね。
最後に案内してくれたのは、予備水槽室です。
ずらりといくつもの水槽が並んだここは、病気になってしまった魚を治療したり、やってきたばかりの魚がエサを食べる練習をする部屋だそう。繁殖もこの部屋で行うため、小さな赤ちゃん魚がたくさん!かわいいー!
アオリイカの赤ちゃんや深海生物、無数のクラゲたちなど、普段は絶対にこんなに間近で見ることができない魚を堪能することができました。
たくさん質問し、そのつど丁寧に答えてくださったおかげで、この回のバックヤードツアーは40分を少し越えてしまいました。今回一緒に回った中2女子、静かな興奮が常に垣間見えていましたが、実際はどうだったんでしょう。感想を聞いてみると……。
魚たちがどんなものを食べているのか知ることができて、興味深かったです。印象的だったのは予備水槽室。生まれたての赤ちゃんがかわいかったし、大好きなふぐを近くで見ることができたし、病気の治療もこんなふうにしているんだってわかって、水族館のことをだいぶ知ることができました。
これまでも水族館によく行っていたという彼女ですが、「これから行くときは、いままでとはちがった目で水槽を見ることができそう」と、知的好奇心を膨らませていたのでした。
さて、今回のツアーですが、なんと担当の飼育スタッフさんによって案内する場所が少しずつ変わるといいます。何回でも楽しめるんですね!さらに8月31日までは「サンシャイン水族館 爽快夏まつり2025」の一環として「探検ガイドツアー 夏休み自由研究特別編」を開催中。
ツアーに参加した人だけがもらえる特別な参加証
自由研究の内容に特化したツアーだそうで、飼育スタッフさんが考えたオリジナルな内容だといいます。
時間・料金は今回のバックヤードツアーと同様で、11時は魚類、14時(土日祝は13時も実施)は海獣に関するツアーです。きっと、知的なお土産を持ち帰ることができるはずですよ!
(協力/サンシャイン水族館、文/有山千春)
サンシャイン水族館https://sunshinecity.jp/aquarium/東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上
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この記事のライター
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