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初めての子育てに、夫婦共々フラフラになっていたというDさん(男性)。当時は子どもの夜泣きがひどく、お隣に住む高齢のご夫婦に申し訳ないと思っていたそう。ある日、ばったり会ったお隣さんにその気持ちを伝えると……。
(※写真はイメージです)
一番上の息子が生まれたころの話です。初めての子育てで慣れない中、時には喧嘩をしつつ夫婦で試行錯誤しながら子育てに奮闘していました。
生後すぐはよく寝てくれて「育てやすい子だね」なんて言っていた息子は、半年ほど経った頃から夜泣きがひどくなり、寝かしつけで毎晩疲労困憊でした。
夜ご飯を食べて入浴を済ませ、夜8時ぐらいには就寝の準備ができるのですが、そこからなかなか寝つけなくて……。抱っこしているとウトウトはするのですが、いわゆる背中スイッチでしょうか、布団に置くと起きてしまいます。深く寝ついたかなと思ってもやはり数十分で起きてしまい、息子も眠いのに上手く眠れないものだから、ずっと泣き続けてしまいます。
それこそ一晩中、夫婦で交代で抱っこをしながら、家の中を子守歌を歌いながら歩き続ける。そんな日が続きました。
(※写真はイメージです)
当時、私たちは車を持っていなかったので夜のドライブにも行けず、さらにアパートに住んでいたので、近隣の方へご迷惑をおかけしていないかと本当に心配しながら、夫婦ともどもフラフラの状態で夜泣きのお世話をする毎日……。
特に、お隣に住んでいらっしゃったご高齢のご夫婦の方には本当に申し訳なく思っていて、時間を見つけて謝罪しなければと考えていました。
ある休日の天気の良い午後、庭先で息子を遊ばせていると、お隣のご夫婦と顔を合わせることができました。息子を紹介し、夜泣きの件を謝罪すると、「いやいや、全然こっちには声なんて聞こえないよ。あんまり静かだから、ご実家に帰省しているのかと思っていたよ」と、おっしゃります。
その時は素直に安心し、「古いアパートだけど構造的に隣の声とかは響かないのかな?」と思い込み、息子を囲んで楽しくおしゃべりをさせていただきました。
それだけでも私たちには嬉しかったのですが、別れ際にご夫婦から「これ少ないけど」と、出産のお祝いまでいただいてしまいました。
(※写真はイメージです)
もう感動してウルウルしていると、「じゃあね、〇〇ちゃん。また、お話しようね」と息子をニックネームで呼んでくれるではありませんか。
そのとき、私たちは「アレ?」と思いました。なぜなら、その呼び方は夜泣きと睡魔に戦っていた私たち夫婦が、いつの間にかつけていた、”私たちしか知らないはずの息子のニックネーム”だったのです。
お隣のご夫婦には息子の泣き声だけでなく、一晩中呼び掛けていた私たちの声もしっかり聞こえていたのでした。ご迷惑をかけているはずなのに、こんなに優しくしてもらって本当に嬉しかった出来事でした。ありがとうございました。
====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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