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ハーバード大卒の小児精神科医が明かす「子どもを愛おしいと思えない時もあった」自信を失っている母親たちに伝えたいこと

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目次

毎日子どものために一生懸命なのに、ふとした周りのひと言や、SNSで目にする“よその家庭の育児”に、心をザワつかせてしまう……そんなこと、ありませんか?

\子育てに不安や悩みを抱えるすべてのパパ・ママに/ハーバード大学医学部准教授で小児精神科医としてマサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長を務める3児の母・内田舞さんが、日々さまざまな思いを抱えて子育てに向き合う親たちへ、【専門性】×【育児の実体験】でアドバイスとエールを送ります。

今回は、育児の悩みの根底にある「親自身の自信のなさ」や、その背景にある思いについて、書籍『小児精神科医で3児の母が伝える 子育てで悩んだ時に親が大切にしたいこと』(日経BP)から一部抜粋してお届けします。

「理想の母親像」の呪い

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※画像はイメージです

「自分の子育てに自信がない」という時、「わが子に合った、わが子のためになる子育てができているか心配」という面と、漠然と「正しい、正解の子育てをしているのかわからない」という面があるように思います。

一つ目の「わが子に合った子育てができているか」は、永遠の課題です。子どもの成長は待ったなしですから、私たち親は、正解がわからず不安を抱えながらも、次々に目の前に現れる課題に対処しなくてはならず、悩んだり迷ったりしながら子育てをしています。しかし、今やっている子育てが、わが子にとって正しいかどうかは、すぐにはわかるものではありません。結果がわかるのは、1年先かもしれないし、数年先かもしれない。数十年先になるかもしれませんし、永遠にわからないままという可能性もあります。

一方、二つ目の「正しい、正解の子育てをしているかわからない」という悩みは、外的評価に絶えずさらされていることから生まれているのではないでしょうか。「出来合いではなく、手作りの料理を食べさせないと」「3歳までは、母親が家で子育てをするべき」「子どもが家に帰ったら、母親が出迎えて『おかえりなさい』を言ってあげる」「家の外ではお行儀よくするよう、厳しくしつけをする」……幼い頃の家庭環境や社会的なイメージで、このような考え方を持ってしまったり、言われたりしたことはないでしょうか。

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※画像はイメージです

理屈では、「そんなことにこだわるのはナンセンス」「いまどき、そんなことは無理に決まっている」とわかっていても、そこを外れている自分に小さな罪悪感を持ってしまう人も少なくないでしょう。こうして私たちは、社会から求められる「あるべき『母親像』」に、自信をそがれているのではないかと思うのです。

例えば「3歳までは、母親が家で子育てをするべき」という、いわゆる「3歳児神話」は、1998年に厚生省(現・厚生労働省)が「厚生白書」の中で、「合理的な根拠は認められない」と明確に否定しています。もちろん、どのように子育てをするかは、それぞれの家庭が選択すればいいことで、仕事を辞めたり長めの育休を取ったりして、家で子育てに専念することも素晴らしい選択です。でも、小さいうちから保育園に預けることのメリットもたくさん証明されており、そうした道を選んだ親に対して、「こんなに小さいうちから保育園に預けるなんてかわいそう」などと、周りがとやかく言うべきことではないはず。それなのに、今でもこうした言葉はなくならず、じわじわとお母さんたちの自信をそぎ、罪悪感を植え付けています。

子どもを愛おしいと思えない時もあった

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※画像はイメージです

「母親とは常に優しく、子どもを愛し、いつくしんで育てるもの」「子どもを産めば、自然に母性があふれ出し、子どもに対する愛情や優しさが生まれるもの」……。こうしたイメージも、私たちを追い詰めていることがあるように感じます。

私の場合、長男の出産は4日間にわたる陣痛を経た大変な難産で、身体的にも精神的にもダメージが大きく、回復に時間がかかりました。夫とともに、これまで経験したことがないほどの寝不足のなかで、ミルクやおむつ換えに追われて、精神的にはいっぱいいっぱいで、当初は生まれてきた子どもへの愛情をかみしめる余裕はありませんでした。

もちろん、わが子はかわいく、生まれたことへの喜びはありましたが、SNSなどで多くの母親が、子どもへのあふれんばかりの愛情を表現しているのを見て、「私はとてもこんな気持ちになれない」と落ち込むこともありました。今思えば、産後のホルモンバランスの変化のせいもあったかもしれません。

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※画像はイメージです

産後の心身が回復し、子どもの日々の成長が感じられるようになるにつれ、徐々に心からの愛おしさが生まれてきました。今では、人生の中でもっとも幸せを感じるのは子どもたちとともにいられることだと迷わず言えますが、私の場合はそう思えるようになるまで少し時間がかかったのです。

子育てには、幸せを感じることは多いですが、大変だと思う気持ちや不安も、もちろんあります。得たものが大きい一方で、失ったものもありますし、さまざまな気持ちがないまぜになります。「子どもに対する気持ちも、子どもとの関係を築いていく過程で変わっていくものなのだ」。そのことをあらかじめ知っていたら、子育てを大変だと思うことに罪悪感を持ったり、出産後の過酷な状況の中で子どもに強い愛情を抱けないと悩んだりすることなく、もう少し気を楽にしていられたのではないかと思います。

=====この続きは、是非書籍でご覧ください。

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※本記事は、『小児精神科医で3児の母が伝える 子育てで悩んだ時に親が大切にしたいこと』(著:内田舞/日経BP)より抜粋・再編集して作成しました。


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マイナビウーマン子育て

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