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ホットケーキにかければ笑顔がこぼれ、紅茶にひとさじでホッと一息。そんな“ごほうびタイム”に欠かせない、我が家の定番「ハチミツ」。そのハチミツがどうやってつくられているのか気になって、小4の息子とお友だちといっしょにハチミツ工場見学へ。そこに待ち受けていたのは、親子で「へぇー!」と声をあげたくなる発見の数々でした!
埼玉県鴻巣市に本社を構える【埼玉養蜂】は、創業117年を超える老舗企業。その始まりは、創業者の清水虎之助氏が、ミツバチの社会性に感銘を受けたことから。
巣箱を使った養蜂スタイルを日本に広めた功績で、天皇陛下より勲章を授与されています。
かつては貨車に巣箱を積み、季節を追って花を求める“移動養蜂”も行っていた【埼玉養蜂】ですが、周辺の宅地化の影響で、惜しまれつつ養蜂の幕を下ろしました。現在は、北本市に位置する北本工場にて、国内外から仕入れたハチミツを加工・充填し、全国の食卓へ届けることに力を注いでいます。
今回、息子とお友だちといっしょに参加したのは、その北本工場で開催されている工場見学。
お友だちといっしょに参加できて、息子はうれしそうにニコニコ
対象は、小学生とその保護者。見学できるのは月曜日限定で、事前予約が必要ですが、参加費は無料なのがうれしいポイントです。
■所在地:埼玉県北本市深井4-23■TEL:0120-544-404(受付時間:平日9ː00~17ː00)■工場見学開催日:月曜日■予約:完全予約制(公式HPから)■料金:無料■アクセス: JR高崎線「北本駅」より徒歩25分■駐⾞場:あり■トイレ:あり■⾷事:なし—————————※以上情報は変更がある場合がありますので、おでかけ前に公式HP等で最新の情報をご確認ください。
見学のメイン舞台となるのが、工場に併設されたこちら!
白を基調とした清潔感あふれるキッチンスタジオです。
展示スペースには、ハチミツ製品といっしょに、巣箱や遠心分離機などの採蜜道具も並んでいて、ハチミツづくりの物語を静かに伝えてくれているようですよね。
息子とお友だちが目を奪われたのが、ミツバチの成長過程がひと目でわかる標本。
小さな命の変化に、思わず「へぇ〜!」と夢中になっていました。
見学の始まりは、まずハチミツについて“知る”ところから。どこで採れるのかをたどってみると、中国、ハンガリー、アルゼンチン、そして日本。
ここ【埼玉養蜂】では、そんな国内外の産地から、選び抜いたハチミツだけを仕入れて、ひとつひとつ丁寧に加工して販売しているのだそうですよ。
そして、海外から届くハチミツの衝撃ビジュアルにびっくり!
ドラム缶から現れるハチミツは、“とろ〜り”なんてものじゃなく、ザラザラした塊がゴロン。見慣れたボトル入りのハチミツとは違い、その意外な姿に息子も目を丸くしていました。
工場では、まずこのハチミツをやさしく加温して溶かします。
高温で“加熱”すると成分が壊れてしまうため、お風呂のお湯くらいのぬるめの温度でじっくりと“加温”。そのあと、不純物を丁寧に取り除いて、ボトルに詰める工程へと進んでいくそうです。
ミツバチの話でいちばん驚いたのが、冬になるとオスのハチが巣から追い出されてしまうこと。息子も「えー、かわいそう…」とポツリ。
知らないことばかりで、「ミツバチの世界ってこんなにドラマチックだったんだ!」と、親子でグッと引き込まれたひとときでした。
ハチミツのことをたっぷり学んだら、いよいよお待ちかねの工場見学へ。工場内は写真撮影ができないため、詳しい様子はお届けできませんが、ハチミツがボトルに充填され、封をしてラベルが貼られ、最後に検査するまでの流れを、見学通路からガラス越しにじっくり見学。
工場内では、事前に説明を受けたハチミツの充填の工程を実際に見学
息子はというとガラスにピタッと張り付く勢いで、ひとつひとつの工程を興味シンシンに眺めていました。
印象的だったのは、ボトルに封をするまでの工程が青い床の「清潔ルーム」で行われ、封をした後は緑の床の「準清潔ルーム」へと移るという、しっかりと分けられたエリアのしくみ。
作業員の制服もエリアごとに色分けされていて、衛生管理へのこだわりがひしひしと伝わってきました。
工場見学を終えてキッチンスタジオに戻ると、そこにはうれしいサプライズ!
テーブルには、試食の準備が整っていました。ハンガリー産アカシア、カナダ産、オーストラリア産の世界のハチミツを食べ比べできると知って、息子の瞳がキラリと輝きます。
スプーンにちょんと乗せて、ペロッ。そのまま味わうハチミツは、甘さも香りも、まさにご褒美!
息子も思わずうっとり……幸せそうな表情に、こちらまでほっこりします。
ハンガリー産アカシアは、サラサラの粘度に、ふわりと広がる花の香り。繊細で上品な甘さが、舌の上でほどけるように消えていきます。カナダ産は、まろやかでやさしい甘さ。クセがなく、すっと馴染む味わいは毎日の食卓にぴったりです。オーストラリア産は、粘度が高めでトロリと濃厚。リッチで深みのある味わいが印象的で、「料理にも合いそう!」と食べ方のアイデアが広がります。
3つのハチミツ、それぞれに個性が光っていて、お友だちとも「どれが好き?」と盛り上がる試食タイムになりました。
工場見学の記念に、ハチミツ150gを1本と、【埼玉養蜂】直営の鴻巣店で使える割引券をいただきました。
割引券の有効期限は、たっぷり1年間! 鴻巣方面に行く機会があれば、ぜひ活用したいです。
「ハチミツって、そうだったんだ!」そんな驚きと発見が止まらない【埼玉養蜂】の工場見学。
ハチミツができるまでのストーリーに、ミツバチの知られざるヒミツ、そして味わいの違いまで。親子で夢中になれる、知的好奇心をくすぐる体験がギッシリ詰まっていました。
“知る楽しさ”と“味わう幸せ”がとろけ合う、まさに至福のハチミツ時間。この特別なひととき、あなたもお子さんといっしょに体験してみてはいかが?
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
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