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中国最後の女帝・西太后が、生涯手放さなかった宝石——翡翠。彼女を魅了した、その不思議な力とは……?
\美しく、まばゆく、ときに妖しく光る宝石の世界/
国内最大級の宝石専門情報メディアKARATZ(カラッツ)が贈る、宝石の世界。『小さな宝石の本』(リベラル社)は、各地に伝わる宝石の言い伝えや、偉人が愛した宝石、さらに文学や絵画に登場する宝石など、多方面から宝石を楽しめる1冊です。
今回は、歴史に名を残した偉人たちが愛した宝石とその魅力について、一部抜粋してお届けします。

イラスト/人物:©溝上なおこ宝石:©SUBANA
古代中国で「天の石」として神聖視されたのが翡翠です。
宮廷では権威と純潔の象徴であり、また、不老不死や繁栄を意味するものでもありました。
清朝末期の皇后・西太后(慈禧太后)は、翡翠の虜となり、身のまわりを翡翠で飾り立てました。
西洋諸国より贈られたダイヤモンドなどの派手な宝石には興味を示さず、どんなに小さくても美しい翡翠の贈り物を持ってきた訪問者を大いに歓迎したといいます。
翡翠というと、柔らかくツヤのある緑を想像しますが、含まれる微量元素によって、赤や黄色、白、黒、青などに発色した翡翠も産出されます。
西太后の棺には、さまざまな色の翡翠でつくられた蓮の花やスイカ、モモが収められたといわれています。
〈翡翠輝石[ひすいきせき]、硬玉[こうぎょく]〉

(※取り扱いやすさ:硬度や安定性などを考慮して設定した、本書独自の指標)
日本で「翡翠」というと、硬玉とも呼ばれるジェダイトのみを指しますが、世界では軟玉(ネフライト)と合わせてジェード(Jade)や玉(ぎょく)と呼ばれることもあります。
とくに中国では古くからこの石が好まれ、「翡翠」という名前も中国から伝わったとされます。鳥のカワセミの羽の色を連想させることから名付けられました。
緑色が有名ですが、実は色種が豊富。緑の次にラベンダー色が人気です。

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この続きは、是非書籍でご覧ください。

※本記事は、『小さな宝石の本』著:小山慶一郎、監修:KARATZ(リベラル社刊)より抜粋・再編集して作成しました。
この記事のライター
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