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小学校の授業で、「薬」について学んだばかりの小4息子。その興味シンシンな様子を見て「今こそ、もっと深く知るチャンスかも!」と感じ、親子で【Daiichi Sankyo くすりミュージアム】へ向かいました。そこは、まるで未来の研究室。薬のヒミツを体感しながら学べるワクワクの空間でした。息子の薬への興味は深まるのか……⁉
日本の大手製薬会社・第一三共が、本社のある日本橋本町に開設した体験型施設【Daiichi Sankyo くすりミュージアム】。
三越前駅から徒歩2分。子連れでもサクッと行けるのがありがたい!
“くすりと、もっと仲良くなれる”をテーマに、薬の働きやしくみ、製造工程などを、見て・聞いて・触れて・体験して、楽しく学べるミュージアムです。全22の展示が、薬の世界をぐっと身近にしてくれます。
見学は1日4枠の時間帯に分かれており、公式HPから事前予約が必要。入館料は無料だから、親子で気軽に楽しめるのがうれしいポイントです。
■所在地:東京都中央区日本橋本町3-5-1■TEL:03-6225-1133■開館日:火曜~日曜日、祝日、振替休日■休館日:月曜日、年末年始■開館時間:10ː00~17ː30(入館は閉館の30分前まで)■予約:必要(来館の3営業日前までに、公式HPから予約が必要)※見学時間は以下の4つの時間帯です①10ː00~11ː30 ②12ː00~13ː30 ③14ː00~15ː30 ④16ː00~17ː30■料⾦:無料■アクセス:◎東京メトロ 銀座線・半蔵門線「三越前駅」A10出口から徒歩2分◎JR総武線快速「新日本橋駅」出口5から徒歩1分■駐⾞場:なし■トイレ:あり(見学時間内のみ利用可)■⾷事:なし—————————※以上情報は変更がある場合がありますので、おでかけ前に公式HP等で最新の情報をご確認ください。
夏休みのとある平日。パパもお休みだったので、小4の息子を連れて、親子3人で【Daiichi Sankyo くすりミュージアム】を訪れました。
受付を済ませたら、すぐ隣にあるフォトスポットへ。
そこにいたのは、ミュージアムの人気者であるくすり探偵の「ジェームス」と、見習い助手の「くすりーな」ちゃん。可愛い2人と並んで記念撮影すれば、気分はすっかり研究員の仲間入りですね。見学のスタート時刻とともに、いよいよ2階へ。ここから先は撮影NGなので、公式画像を交えながら体験の様子をお届けします。
2階エントランスに足を踏み入れると、そこはまるでSF映画の研究所!
写真提供/第一三共株式会社
近未来感あふれる空間に、息子も「ここ、なんかすごいね! 中はどうなっているんだろう?」とワクワクが止まらない様子でした。
ここで手渡される、ICチップ入りの「メダル」。実はこのメダルが、体験の扉を開くカギに。メダルを各展示コーナーに置くと、映像や解説が始まるしくみになっています。
写真提供/第一三共株式会社
さらにこのメダルの面白さは、体験を“自分仕様”にカスタマイズできるところ。自分の情報を登録すると、操作に応じて映像や解説の内容が変わるんです!
写真提供/第一三共株式会社
その登録をするのが、こちらのカプセル型マシン。登録を終えて“自分だけの体験パスポート”を手にした息子は、「ぼくのはこれ!」と、ちょっぴり誇らしげに見せてくれました。
メダルを片手に奥へと進むと、薄暗い照明に照らされた研究室がドーンと現れます。
写真提供/第一三共株式会社
巨大な人体模型に、標本らしきものがズラリと並び、まるで何か秘密のプロジェクトがひそかに進行しているような気配……。ちょっとドキドキ、でも目が離せない!そんな期待感が、じわじわとこみ上げてきました。
展示は、時間内に自由に回るスタイル。番号順に見ていくと理解しやすくおすすめだそうですが、我が家は“気になるコーナーから”じっくり体験することにしました。
写真提供/第一三共株式会社
薬づくりの第一歩は、“くすりの種”を探すことから。こちらのコーナーでは、そんな“くすりの種”になる代表的な素材を紹介。魚や大麦、ターメリックなどの食材に混じって、白金、マムシやアオカビの姿も。「えー、カビが薬になるの?」と、息子も目を丸くしていました。
写真提供/第一三共株式会社
この展示、なんとウイルスを退治するくすりの働きを、エアホッケー風のゲームで体感できるんです。1〜3人でプレイできて、家族で大盛り上がり!ゲームの前後には、病気のしくみや薬の作用についての解説もあり、遊びながら「なるほど~」がいっぱいでした。
写真提供/第一三共株式会社
病気の原因となるウイルスやタンパク質の立体構造をもとに、「この形に合う薬はどんな分子だろう?」と設計するのが、ここ“ドラッグデザイン”のコーナー。3Dパズルを使って、そのしくみを楽しく体験できます。分子がカチッとハマったときは、何とも言えない快感。息子も夢中になって「もう1回!」とチャレンジしていました。
写真提供/第一三共株式会社
錠剤にカプセル、シロップにクリーム……。薬にはいろいろな“かたち”がありますよね。その理由をクイズ形式で楽しく学べるのが、こちらのコーナーです。正解のアイテムを選んでのせるという、テレビのクイズ番組のような仕掛けに息子も大興奮。点眼剤や軟膏など、普段使っているのに正式名称は知らなかったアイテムもあり、「へぇ~!」と発見を楽しんでいました。
写真提供/第一三共株式会社
薬が体内に入ったあと、どこで溶けるかをご存じでしょうか?それは、カプセルだったり、錠剤だったり、薬の“かたち”によって違うんですって。
たとえば、錠剤のように胃でパッと溶ける薬は「すぐに効くタイプ」。反対に、カプセルなどは胃を通り過ぎて、腸でじっくり溶ける「やさしくじっくり効くタイプ」。薬のかたちには、「いつ・どこで・どう効くか」を考えた製薬の工夫が、ぎゅっとつまっているんです。薬ってすごく小さいのに、すごい技術のかたまりなんですね~!感動‼
写真提供/第一三共株式会社
がん、認知症、難病……。まだ“これだ”という答えが見つかっていない病気にも、製薬会社はあきらめることなく挑戦を続けています。こちらのシアターでは、三面に広がる迫力のスクリーンで、薬づくりの最前線に触れることができます。
「がん細胞は毎日つくられている。でも、免疫細胞がそれを見つけて、攻撃してくれている」そんな話に息子は「えっ!?」と目を見開いて驚いていました。
「10年前には存在しなかった薬が、今はもうある」──。その言葉に、思わずハッとしました。ということは、これからの10年で、今はまだ想像もつかないような薬が生まれるかもしれない。息子たちが大人になるころには、きっともっと多くの病に明るい光が差し込んでいる。そんな未来を思い描いたら、胸の奥に希望が灯った気がしました。
気づけば、見学終了時間。あっという間の1時間半でした。
「え、もう終わり?」と名残惜しそうにつぶやいた息子の声に、親子で夢中になった時間の濃さを改めて実感しました。小学生には少し難しい展示もありましたが、ゲームやクイズ、体験型のコーナーがあちこちに散りばめられていて、子どもの「なんで?」「やってみたい!」を引き出してくれる工夫がいっぱい。「薬って、こんなふうにつくられるんだ!」「いろんな工夫がされているんだね」と目を輝かせながら話す息子の姿に、興味の芽がどんどん広がっていくのを感じてうれしくなりました。
お子さんといっしょに薬のヒミツに迫る、ちょっと知的な冒険へ。みなさんも【Daiichi Sankyo くすりミュージアム】で、そんな濃密な時間を過ごしてみませんか?
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
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