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ダイエットで気になる「部分やせ」や「ゼロカロリー食品」。 ダイエットのギモンについて、スポーツ医学の専門家はどう考えているのでしょうか?
\脂肪燃焼のカギを握るのは自律神経だった!/
体重が減っても脂肪が落ちない……。そんなダイエットのよくある悩みは、自律神経を意識することで解決できるかも!?京都大学名誉教授でスポーツ医学第一人者の森谷敏夫先生が、自律神経を活性化してやせ体質に変わる方法を伝授。カロリー制限もハードな運動もなし、ただ習慣を変えるだけで、楽に続けられるダイエットを始めましょう。
今回は部分やせとゼロカロリーについて、書籍『京大式 脂肪燃焼メソッド』(青春出版社)から一部抜粋してお届けします。
(※画像はイメージです)
腹筋運動だけでお腹まわりの脂肪がとれて、シックスパックができる……などということはありえません。部分やせは不可能です。
なぜなら、全身の体脂肪はつながっていて、腹筋という筋肉を動かすためのエネルギーは、全身の体脂肪から調達しているからです。
だから、腹筋を動かして鍛えることはできても、それによってお腹まわりの脂肪が集中的に使われるということはないのです。
運動によって、全身の体脂肪が減ってきて、その結果として、痩せたい部分の体脂肪もとれてきます。
ただし、脂肪が落ちやすい部分というのはあります。
人によっても脂肪のつき方が違いますね。お尻にたっぷりついていたり、脚にぼってりだったり、お腹がぽっこりしていたり……。
脂肪のつきやすい場所には、生まれつき、脂肪の結合組織が多く分布しています。そして、脂肪が落ちやすい部分は、基本的に、脂肪の結合組織の多い部分、つまり、脂肪がたっぷりとついている部分です。
ですから、お尻に多くの脂肪をたくわえている人では、お尻の脂肪から落ちていきますし、お腹まわりの脂肪が生まれつき少ない人は、お腹が絞られてくるのは、ほかの部分の脂肪がとれたあとになるでしょう。
「ほかのパーツの脂肪が落ちても、お尻が大きいままだ……」という方もいるかもしれませんが、それはもともとお尻が大きいので、多少脂肪が減っても気づきにくいからだと思われます。
(※画像はイメージです)
減量時のお供として、ゼロカロリーの飲みもの・食べものが人気です。
でも、「甘いけれどカロリーゼロ」の飲料水や食べものには、人工甘味料がたっぷり入っています。
人工甘味料は、腸内菌の働きを大きく狂わせ、健康を損なわせかねません。
体の中に人工甘味料が入ってきたとき「糖が入ってきた!」と、腸内菌は喜んで寄っていきますが、いざ食べようとすると糖ではないので、分解・吸収できずに結果として体外に出ていくのです。
体に吸収されないのなら、ゼロカロリーの食べものはよさそうに思えるかもしれませんが、こういったことがくりかえされると、いざ本物の糖がやってきたときにも、腸内菌は「こいつも糖じゃないんじゃ……」と考え、分解・吸収をやめてしまいます。その結果、腸管に入った糖は、うまく処理されないまま吸収されることになります。
するとどのようなことが起きるか。血糖値が急激に上がってしまうのです。つまり、人工甘味料は、糖尿病の発症に大きく「貢献」しているといえます。
甘みがほしければ、人工甘味料ではなくて、本物のフルーツを食べましょう。
フルーツの糖には食物繊維などがたくさん絡んでいるので、それをちゃんと噛みながら食べれば、血糖値を急激に上げることもありません。
それに、糖質はいくら食べても体脂肪に変わるのは、1日わずか10グラムです。「フルーツって糖が多いから太るのでは?」という心配は、無用です。
フルーツや野菜や肉や魚など、いろいろな食品をまんべんなく食べれば、腸内菌がおりなすお花畑、腸内フローラも元気になります。
腸内菌を元気にしてやることで、太りにくい体になることもできるのです。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『京大式 脂肪燃焼メソッド』著:森谷 敏夫/青春出版社より抜粋・再編集して作成しました。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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