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共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日をのりきるコツを実践しているママに、お話を聞きました。
家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどう乗り切っているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。
第38回となる今回は、地方在住のフルリモート勤務で子育てと仕事を両立するママのタイムスケジュールを朝〜日中編・夜編にわたりインタビュー。夜編では夜のタイムスケジュールと育児の考え方についてうかがいました。
地方在住で、すべての担当業務をフルリモートで完結。フレックス制度も活用しながら、仕事と育児の両立を図る3歳の女の子のママ。都内に出社するのは2ヶ月に1回ほど。主な業務は、東京本社が担当する人事領域のクラウドサービスであるSAP SuccessFactors導入プロジェクトにおいて、コンサルティング支援や自社テンプレートのドキュメント整備、プログラム開発などをフルリモートで行っている。
※SAP…経営・人事や業務の効率化、経営の意思決定の迅速化などの実現を目的とするITソリューション。
ーー夕飯の準備で工夫していることはありますか?
井坂さん保育園の給食のメニューと、その日の夕飯の献立が一緒にならないように気をつけています。現職の前は管理栄養士をしていたので、食材の選び方や栄養バランスにはこだわりがあって、一汁三菜を意識しています。夫が保育園のお迎えをしている間に調理に取りかかれるよう、余裕があれば、昼休みに下準備をしておくこともあります。前日の残り物や昼間にできる下ごしらえを活用して、時短を図っています。
ーー保育園のメニューを見て献立を組んでいるなんて素晴らしいですね。
井坂さんありがとうございます。平日は3人でそろって食事ができるのは夕飯だけなので、気合いを入れて作っています(笑)。夕飯の調理時間は30分から1時間ほどです。準備に時間がかかりそうな献立の日は、夫と子どもに先にお風呂に入ってもらって集中して作ることもあります。また、食事は毎日のことなので、量を多めに作って翌日のお弁当や自分の昼食に回し、夕飯以外でラクができるようにしています。夫のお昼は、忙しいときはコンビニで済ませますが、簡単なお弁当を持参する日もあります。
どんなに忙しくても、一汁三菜がマイルール!この日は天津飯にサラダを添えて、栄養満点に。
ーー夕飯から就寝までの時間はどんなふうに過ごしますか?
井坂さん生活リズムを一定に保つため、帰宅後の手洗い・うがいや遊び時間、夕食、食休み、団らん、お風呂、就寝までの流れを崩さないようにしています。子どもが次に何をするかを自分で把握できるよう、毎日ほぼ同じリズムで動くようにしています。そうすることで気持ちの切り替えがスムーズになり、娘の「イヤイヤ」への対応も少しラクになっていると感じます。
ーー娘さんは今がちょうどイヤイヤ期でしょうか?
井坂さん目立ったイヤイヤ期はありませんでしたが、最近は自己主張が強くなってきていて、本人の気持ちに寄り添いながら接しています。成長にともなって、食事や着替えなど、生活習慣でも「自分でやりたい」と思うことが増えてきました。そういうときは親がうっかり先にやらないように注意しています。それでも私が先に手をつけてしまって「自分でやりたかった!」と癇癪を起こすことも。その際は娘の気持ちに共感し、本人が落ち着くまで待つようにしています。
ーーお風呂や歯磨きを嫌がることはありますか?
井坂さん以前はお風呂も歯磨きも好きでしたが、最近はなかなかお風呂に入りたがらないこともあるんです。そんなときは、お気に入りのおもちゃを1つ持たせてお風呂に誘い、楽しい雰囲気を作るようにしています。「好きなおもちゃを1つだけ持ってきていいよ」と伝えると、喜んで入ってくれます。
ーー寝かしつけはいかがですか?
井坂さん寝室に行ってから寝つくまで1時間ほどかかることもあります。体力がついてきたので、寝つきが悪い日もありますね……。保育園でも、娘だけ昼寝をしないときもあるようで、体力があり余っているのかもしれません。週に数回は、布団に入ってもなかなか寝ず、気づいたら私が先に寝てしまっているなんてこともあります(笑)。
ーーやりたいことがまだあるのに寝落ちしてしまうこと、ありますよね。
井坂さん起きられるときは家事を再開することもありますが、そのまま朝を迎える日もしばしばです。私が寝落ちしたときは、夫が皿洗いなどをしておいてくれることもあり、助かっています。ただ、夜中に家事をすると物音で子どもが起きてしまうこともあるので、できる限り睡眠を優先します。翌朝に早起きして、洗い物や洗濯を済ませればいいことなので、娘の生活リズムを崩さないように無理なく調整しています。
ーー家事や育児で「これは助かった!」と感じたパパのエピソードはありますか?
井坂さん夫の、常に娘を楽しませようとしてくれるところはすごくありがたいです。お風呂に乗り気でないときは人形で誘導したり、寝る前は絵本の読み聞かせや戦いごっこをしたり積極的にコミュニケーションをとっています。娘はどちらかというとママっ子で、抱っこや寝かしつけは私が指名されることが多いのですが、夫から歩み寄ることで、自然とパパのほうにも行きたくなるようになっていると思います。
ーー仕事と家事育児でなかなか長い休息を取る時間はないかもしれませんが、日々のリフレッシュ方法はありますか?
井坂さん料理が好きなので、毎日のごはん作りがリフレッシュになっています。好きな音楽を聴いたり、動画を見たりしながら料理することが気分転換です。
ーー毎日の食事作りがリフレッシュになるなんて一石二鳥ですね。ほかに、井坂さんにとって欠かせないマイルールやルーティンはありますか?
井坂さん忙しい朝や夕方でも、必ず子どもの目を見て「いってらっしゃい」「おかえり」を伝えることです。短い時間でも、親子のコミュニケーションを大切にしたいので、寝坊したときや時間がないときでも、必ず外まで見送りに行くようにしています。
ーー休日はどのように過ごしていますか?
井坂さん子どもにはさまざまな体験をしてほしいと考えているので、海での磯遊びや虫取り、公園でのシャボン玉遊びなど、平日とは違う外遊びをするようにしています。自然と距離の近い環境に住んでいるので、外遊び好きの娘もいつも楽しそうです。同時に、子どもに合わせるばかりでなく、大人の音楽フェスや旅行にも積極的に連れて行き、新しい楽しみや刺激の幅を広げられるようにしています。
ーー子育ての方針で大切にしていることを教えてください。
井坂さん子どもの意思を尊重し、服や食べ物など、日常の小さなことでも本人に選ばせるようにしています。大人から見たら間違いだと思う選択でも、否定せず、まず共感を伝えたうえでアドバイスを心がけています。自分で選ぶ経験を積み重ねることで、自己肯定感や自立心が育つと思います。
ーー最後に、最近お子さんの成長を実感したできごとを教えてください。
井坂さん「ママにあげる」「パパにあげる」と言って食べ物を分けてくれたり、自発的に食器を片づけてくれたりと、思いやりを感じる場面が増えたことです。今までできなかったことが突然できるようになると、成長を実感できてとても嬉しいです。それから、車で流す洋楽のメロディや歌詞を覚えて一緒に歌えるようになっていて、感性や記憶力の成長を感じます。そういうことを日々の何気ない瞬間に実感していますね。子育ては大変ですが、あっという間に過ぎてしまう貴重な時間だと思うので、楽しむことを忘れずに過ごしていきたいです。
平日はどうしても時間が限られてしまうので、休日に娘との時間を満喫しています!
(取材・文:宮本貴世、写真:井坂さん提供、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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