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積水ハウスは9月19日、全国の小学生以下の子どもを持つ男女を対象に実施した「男性育休白書 2025」を発表しました。7年目となる今回は、育休取得が進む中、よりよい育休にしていくためのヒントを探っています。

未就学児の子どもがいる男性の育休取得率について調べたところ、2025年調査では36.3%とおよそ3人に1人が取得していることがわかりました。取得率は2019年では11.3%、2022年では21.5%と上昇基調。男性の育休取得率は急速に高まっているといえます。
夫が育休を取得した女性に、夫の育休は家事・育児を何もしない「とるだけ育休」になっていたか尋ねたところ、43.5%が「思わない」と回答しました。自分の夫は「とるだけ育休」だとは思わない女性が昨年より10ポイント増加とポジティブな変化がありました。

育休取得を希望する男女の取得動機は、「会社からの指示で取得」(42.3%)より「自分の希望で自主的に取得」(79.8%)が多くなっており、育児を自分事として考え積極的に関わる男性が多くなっていることがうかがえます。

育休取得した男性に「育休取得前、取得中に何をすればいいのか正直分からなかったか」どうか尋ねたところ、53.6%が「そう思う」と答えました。やる気のない「とるだけ育休」から、意欲はあるがどうしていいか分からない「手探り育休」へと、取得に向けた意識が前向きに変化していることがわかりました。

男性育休に関する、女性(妻)の家庭内コミュニケーションの満足度を、夫が「とるだけ育休」と感じる女性と、そうではない女性とで比較しました。前者の場合、女性の家庭内コミュニケーションの満足度は55.6%なのに対し、後者では86.6%と満足度が30.9ポイント高くなっています。

実際に育休取得期間中に感じた悩みを聞くと、男女ともに収入面の心配が上位に入っています。
そのほか、上位に挙がった悩みは、男性は「パートナーの気持ちや変化に気を配るのが難しかった・疲れた」(21.9%)、女性は「自分ばかりが頑張っている・配慮していると感じ、不満が募った」(27.9%)、「意見の食い違いなどでストレスを感じた」(21.2%)と、夫婦のコミュニケーションで解決できそうなことが並びました。
男女ともに家庭内コミュニケーションに「満足」と答えた人の育休取得期間中の満足度は76.0%、「不満足」だと答えた人では29.1%と低く、46.9ポイントの差がありました。育休取得期間終了後の満足度にも同様の傾向にあり、家庭内コミュニケーションが育休取得の満足度と相関していることがわかりました。

育休を取得した際にパートナーと交わした会話の内容について、育休取得期間中の満足層と不満足層を比較しました。
「育休取得期間の確認」について聞くと、満足層は88.1%が「できていた」でのに対し、不満足層は57.4%にとどまりました。「育休中の役割分担の確認」も、満足層は70.6%が「できていた」のに対し、不満足層は35.9%と低くなっています。
育休取得に際しての不満足層は、パートナーとのコミュニケーションがとれていないことがわかります。事前にパートナーと十分に話し合うことで、より満足度の高い育休が送れる可能性があることがわかります。

同社では2019年より、男性の家事・育児力調査を行っています。独自に設定した4つの指標を数値化し、都道府県別に集計した2025年の「男性の家事・育児力全国ランキング」の1位は、昨年に引き続き「沖縄県」(213点/前年1位)でした。2位は「岡山県」(184点/前年25位)、3位は「福井県」(180点/前年10位)となっています。

実施時期:2025年6月11日(水)~6月26日(木)調査方法:インターネット調査調査対象:① 全国47都道府県別に、配偶者および小学生以下の子どもと同居する20代~50代の男女9,262人、人口動態に基づきウエイトバック集計(男性の家事・育児力ランキングについては人口動態+12歳未満の子どもの同居率もウエイトバック値に加味)② 従業員10人以上の企業の経営者・役員、部長クラスの男女400人③ 一般生活者男女2,000人
男性育休白書2025https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/research.html
積水ハウスhttps://www.sekisuihouse.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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