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じゅけラボ予備校はこのほど、2025年度の高校入試を塾や家庭教師を利用せずに受験した子どもを持つ40〜59歳の保護者234名を対象に、「塾・家庭教師を利用しなかった理由」に関するアンケート調査を実施しました。

塾に通わない受験生の保護者234名の本音を徹底調査

調査の結果、最も多かった回答は「本人が塾や家庭教師を望まなかったから(38.5%)」となり、一般的に最大の要因と推測されがちな「費用面での負担が大きかったから(34.2%)」を上回るという、興味深い事実が明らかになりました。
この結果から、現代の中学生の主体的な学習意欲や価値観の変化、そして多様化する学習環境と家庭の選択肢について、新たな示唆が得られました。

約4割が「本人が望まなかった」と回答。タイムパフォーマンスを重視するZ世代のリアルな姿か今回の調査で最も注目すべきは、塾や家庭教師を利用しなかった理由のトップが「本人が望まなかったから(38.5%)」であった点です。
これは、僅差で2位となった「費用面での負担(34.2%)」を上回っており、高校受験という家庭の一大イベントにおいて、子どもの意思が最も尊重されている実態がうかがえます。
この背景には、オンライン学習教材やYouTubeの教育系コンテンツ、学習アプリなどの普及により、子ども自身が自分に合った学習方法を主体的に見つけ、選択できるようになったことが考えられます。
また、通塾時間を他の活動に充てたいという、タイムパフォーマンスを重視する現代のZ世代ならではの価値観も影響していると推測されます。
「塾に行くのが当たり前」という時代から、子ども自身が自分の学習スタイルをデザインする時代へと変化しているのかもしれません。

物価高騰の波は教育にも「本人の意思」に次いで多かった回答は、「費用面での負担が大きかったから(34.2%)」でした。
依然として、教育費が家計に与える影響は大きく、近年の物価高騰が各家庭の教育方針にも影響を及ぼしていることが明確になりました。高校や大学進学時にかかる費用を見据え、中学時代の塾費用を節約したいという、長期的な視点での判断も含まれていると考えられます。
聖域とされがちだった教育費も、家計全体のバランスを考慮した上で見直される傾向にあり、費用をかけずに学力を向上させる方法へのニーズが高まっていることがうかがえます。

「塾に行かなくても学力は伸ばせる」 保護者の意識にも変化3番目に多かった「自宅学習でも十分対応できると思ったから(29.1%)」という回答は、保護者の意識の変化を象徴しています。
これに「学校の授業や問題集で十分だと考えたから(6.8%)」や「市販の問題集や参考書で十分対応できると考えたから(5.1%)」を合わせると、4割以上の保護者が塾以外の学習方法で十分だと考えていることになります。
この背景には、良質な参考書や問題集が容易に入手できるようになったことに加え、オンライン学習や自学自習のスタイルが社会的に浸透したことが大きく影響していると推測されます。
家庭学習の環境が整い、塾に依存せずとも子どもの学力をサポートできるという自信を持つ保護者が増えていることを示す、重要な結果と言えるでしょう。
調査概要:「塾・家庭教師を利用しなかった理由」に関する意識調査調査期間:2025/7/18〜2025/9/3調査方法:インターネット調査有効回答:2025年度の高校入試を塾や家庭教師を利用せずに受験した子どもを持つ40〜59歳の保護者234名調査結果:子どもが塾や家庭教師を利用しなかった理由調査対象:2025年度の高校入試を子どもが塾や家庭教師を利用せずに受験したと回答した40〜59歳の保護者234名
じゅけラボ予備校(エンライク)https://jyuke-labo.com/
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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