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ハンバーグのレシピに掲載されていることが多いパン粉。しかし、うっかりパン粉を切らしていたらどうしますか? もちろん入れずに作ることもできますが、実は代用できる食材はたくさんあり、さらに代わりに使う食材によって、やわらかさやジューシーさに違いが出るんです! 新たな発見があるかもしれませんよ。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
ハンバーグといえば、大人にも子どもにも大人気のメニューです。我が家でも「今日のごはんはハンバーグ」と言うと「やった~」と喜ばれるので、献立選びに困ったらハンバーグにしておこうと思うことも。

ハンバーグはひき肉をよく練り、成形して焼く料理。ソースによってアレンジしたり、お弁当やハンバーガーにも使え、肉ダネとしてロールキャベツやミートローフにすることもできます。
この肉ダネを作るときのレシピとして、よく記載されているのがパン粉ですよね。カツなどの揚げ物の衣として欠かせないパン粉は、冷凍保存などもできますが、ついうっかり切らしてしまうことも。
そんなとき、実はパン粉の代わりに使える食材があるんです。

そもそも、多くのハンバーグレシピで、なぜ「パン粉」を入れているのでしょうか?
まずはパン粉の役割を確認し、同じような役割を果たせる食材を見つければ、パン粉の代わりに使うことができそうですよね。
よく言われるのが「つなぎ」の役割。肉やほかの材料がバラバラにならないようにまとめ、成形しやすくしてくれます。
パン粉はかさ増し効果もあります。お肉だけで作るよりも材料費を抑えることができます。
乾燥させてあるパン粉は肉汁をよく吸います。うまみたっぷりの肉汁が外に流れ出ることなく、ハンバーグの中に閉じ込められて、ふっくらやわらかくジューシーに♪
これはパン粉の直接的な役割ではありませんが、パン粉を生地になじみやすくするために使用する牛乳がいい仕事をしてくれます。
ハンバーグはお肉100%で作ることも可能なのですが、実はこれをやわらかく焼くのが難しいんです。中まで火を通そうとすると、先に熱が通った外側の部分がかたくなってしまい、肉の臭みも強調されてしまいます。
牛乳は魚の臭い消し等にも使われることがあり、パン粉に含ませて生地に入れることによって肉の臭みを軽減させます。

ハンバーグにおけるパン粉の役割がわかったところで、今回は5種類の代用食材をピックアップしてみました。それぞれ使い方はちょっとずつ違うので、チェックしてみてくださいね。

パン粉がない場合、一番近いものといえばパン(笑)。筆者はパン粉がないとき、食パンで代用したことが何度かあります。まさに生パン粉ですね。

フードプロセッサーで粉砕するか、おろし器でおろすだけでもOK! やわらかいパンをおろすと、粗くなったり、ムラができたりしますが、大きいものは指で細かくすれば大丈夫。ちょっと乾いてかたくなったパンや、冷凍したパンを使うとおろしやすいです。

乾燥していないので、しっとりやわらか。電子レンジで加熱して水分を飛ばすと、よりパン粉に近づきます。

使い方はパン粉と同じく、牛乳で湿らせてから加えます。乾燥していない分、牛乳の吸収力はやや落ちます。

ちょっと注目なのがお麩。和の食材としてみてしまうので、ハンバーグとは結びつきませんが、実はお麩は小麦に水を加えて練って生まれるたんぱく質のグルテンが主原料。カロリーが低く、吸水力も抜群なため、パン粉の代用としてイチオシ!

手でちぎったり、潰しても使えますが、袋に入れて綿棒などで上から押さえて細かくするのが簡単。

細かくなるとお麩だとわかりませんよね。細かいパン粉のような見た目になります。

牛乳で湿らせるとパン粉よりもドロドロの状態に。お麩の面影は……なし!

おからハンバーグという名前もあるように、おからをパン粉の代わりに加える方法もあります。おからは豆腐を作るときに出る搾りかす。大豆の栄養を豊富に残し、ヘルシーなハンバーグになります。
すでに水分を適度に含んでいるので、おからは牛乳などで湿らせる必要はなく、このまま混ぜていきます。

おからと同じく大豆で作られている高野豆腐。こちらは完全に乾燥させたものなので、おからとは違った使い方をします。吸水力はほかの代用食材に負けていません。

かたさがあるので、おろし器でおろして粉状に。ちょっと粒が大きいものが入っても問題ありません。

サラサラの粉になって、高野豆腐の面影はきな粉のような色くらい?

牛乳で湿らせるとおからっぽくなります。吸水力がとてもいいので、膨らんでかさ増しも◎

ヘルシーなダイエット食品として人気のオートミールでもハンバーグが作れます。
カロリーは決して低くないものの、食物繊維やミネラルが豊富で、水分を加えるとかさ増しができ、満腹感も得られます。ほかとは違う食感も生み出せるので、おもしろい食材です。

牛乳で湿らせると膨らみます。オートミールの種類によって吸水のしやすさも変わりますが、ハンバーグに使う場合は粒が細かいクイックオーツやインスタントオーツがオススメ。しっかり湿らせてから使います。ほかの代用食材よりも吸水に時間がかかります。

パン粉の代用食材を使うと、ハンバーグの生地や焼き上がりなどはどのようになるのでしょうか。通常のハンバーグを作るときと同じレシピで作り、比較してみましょう。

材料(6個分)・ひき肉……600g・卵……1.5個・たまねぎ……1.5個・にんにく(みじん切り)……3片・塩こしょう……適量・油……大さじ3
▼通常のハンバーグ用(1個分)・パン粉……大さじ2・牛乳……大さじ1
まずは、みじん切りにしたたまねぎを油で炒め、冷ましてからほかの材料と混ぜます。よく混ぜたら6等分にし、パン粉と代用食材をそれぞれ加えていきます。

パン粉、代用食材は全てレシピと同じ量で、牛乳も同量を加えて湿らせておきます。おからだけ牛乳を入れず、そのまま使用。並べてみると、質感や色、吸水力やかさの増え方などに違いがあります。

パン粉を使って作ったハンバーグは、間違いない味。ふっくらとやわらかく、バランスよく仕上がります。これを基準に、代用食材で作ったハンバーグを比較していきます。

パンを使用したハンバーグは水分量が多いので、肉ダネもやわらかめになりますが、成形は特に問題なく焼き上がりもキレイ。焼き上がりもふっくらやわらかで、しっとり感もあります。

牛乳に浸したお麩は、ほかの代用品よりドロドロに。水分が多すぎるのではないかと心配になりますが、肉ダネは問題なく成形でき、焼き上がりも崩れることもなくきれいに仕上がりました。
驚くのが、ジューシーさ。ほかの代用食材よりも、何ならパン粉のハンバーグよりもホロホロっとした肉感があり、ハンバーグの肉汁をしっかり味わえる仕上がりに。

おからは一番かさ増し効果が感じられました。肉ダネもしっかりとして成形しやすく、焼き上がりは重量感があって詰まった感じ。ただし、パサつき感が出て、ジューシーさは低め。おからの割合を多くするとハンバーグ感が薄れ、好みがわかれそう。

意外にも、おからより豆腐っぽさを感じたのが高野豆腐。食べたときに豆腐の香りが感じられ、ヘルシーでさっぱりした味わいに。ジューシーさもあって、豆腐ハンバーグのような雰囲気に。和風ハンバーグとしておろしポン酢で食べるとおいしそうです。

オートミールは、吸水させると独特のとろみと粘りが出ます。肉ダネはべたつきが出て、ちょっと成形しにくいですが、崩れず焼き上げることができました。オートミールらしい香ばしさが加わった味に仕上がり、少しねっとりとしたふんわりやわらかな仕上がりに。やわらかさは5種類の中で一番。

焼き上がった姿はどれもあまり変わりませんが、味やジューシーさ、やわらかさなど、それぞれ特徴の違いが出てきました。
ジューシーさならお麩や高野豆腐、やわかさならオートミールやパン、かさ増しならおから、といったように、重要視する特徴によって、代用食材も選ぶといいかもしれませんね。

ただ、我が家の場合、デミグラスソースで煮込みハンバーグにすることが多く、試しに家族に出してみたところ……「あんまり区別つかない!」と言われました(笑)。
ハンバーグをどのような味つけで食べるかにもよると思いますが、もし代用品で味や食感の違いが気になるようでしたら、煮込みハンバーグにすることをオススメします!
ハンバーグにおいて、パン粉は肉ダネをまとめ、ジューシーさやわらかさを出してくれる重要な役割をしますが、無い場合は代用できる食材がいくつもあります。今回は代用食材を5種類ご紹介しましたが、同じ役割をしてくれるようなものであればまだまだ代用できるものはたくさん。仕上がりや味は多少変わるので、使いやすさや好みで選んでみてくださいね。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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