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親がつい言ってしまった一言が家庭でのハラスメントになり、子どもの脳に影響することもあります。絶対に言ってはいけないNG発言を紹介します。
家庭で、学校で、塾で。行き過ぎたしつけや指導は、大人から子どもへのハラスメントになっているかも⁉
『マンガでわかる! おとなも子どもも知っておきたいハラスメント』(主婦と生活社)では、教育社会学者の内田良教授監修のもと、暴言・暴力・性暴力・いじめといった、学校や家庭で起こりやすいハラスメントをマンガで解説。子どもも大人もわかりやすく正しい知識を身につけられる一冊です。
今回は書籍の中から、親が知っておきたい家庭でのハラスメントについてお届けします!
子どもに対して性的行為をする、裸の写真を撮る、大人が子どもに性器や性的な行為を見せるなどがあります。大人から「だれにも言うな」などと口止めをする極めて悪質なケースも。
家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れていかないなど、保護者が子どもの養育を放棄・拒否すること。
保護者が子どもに、なぐる、蹴る、たたく、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、おぼれさせる、戸外に閉め出すなどの暴力・暴行をすること。行きすぎると死にいたることも。
言葉によるおどしや無視、きょうだい間での差別的なあつかいのほか、子どもの目の前で夫婦ゲンカをするなど家族に暴力をふるうことも、子どもの心に大きな影響を与えます。

宿題をやらない、勉強ができない、成績が悪いなどの理由で食事を与えないのは明らかに虐待です。「しつけのつもり」は通用しません。

子どもが言うことを聞かない罰として、必要なものを買い与えないのは、子どもの人権を侵害している行為。養育の放棄につながります。

「お兄ちゃんは勉強ができるのに、お前はバカ」などと言う、ほかのきょうだいだけかわいがるなどは、子どもの心を傷つける行為です。


日常的に親からの暴言を浴び続けると、子どもの脳の発達に影響をおよぼし、脳が変形してしまうともいわれています。しつけなどを理由に厳しい言葉で子どもをコントロールしようとすると、子どもの心は傷つき、問題行動に結びつきやすくなります。
子どもを叱ったり、ひどい言葉を浴びせてしまったりした経験がゼロだという親はいないでしょう。子どもに厳しくしてしまうのは、その裏に「子どもが将来困らないように」「正しい道を歩いてほしい」という親の願いや愛情があります。その気持ちはわかりますが、子どもは、大人がすべて導いてあげないと育たないような弱い存在ではありません。理想を求めすぎず、もっと子どもを信じて、個人として尊重することもとても大切です。子どもにゆだねてみる勇気も、必要だと思います。
(漫画・イラスト ©ぽぽこ)
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『マンガでわかる! おとなも子どもも知っておきたいハラスメント』著:内田良(主婦と生活社)より抜粋・再編集して作成しました。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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