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子どもが成長して家庭の外での世界ができたとき、心配になるのがいじめ。親が知っておきたいいじめのリアルと意識のズレを紹介します。
家庭で、学校で、塾で。行き過ぎたしつけや指導は、大人から子どもへのハラスメントになっているかも⁉
『マンガでわかる! おとなも子どもも知っておきたいハラスメント』(主婦と生活社)では、教育社会学者の内田良教授監修のもと、暴言・暴力・性暴力・いじめといった、学校や家庭で起こりやすいハラスメントをマンガで解説。子どもも大人もわかりやすく正しい知識を身につけられる一冊です。
今回は書籍の中から、「大人に知ってほしいいじめのリアル」についてお届けします!

子どもはいじめの事実をそのまま親や先生に話さないことが多く、「学校を休みたい」「転校したい」と言ったり、自分ではなく“友だちの話”として伝えたりすることも。中には明るくふるまったり平静を装ったりして、大人がまったく気づくことができないケースもあります。

いじめにあっている子どもは、日常生活の中で必ずどこかに変化が出ます。本人からいじめの報告がなくても、子どもの表情や、ちょっとした発言にいつもと違ったところがないか、元気がない、逆にいつもよりはしゃいでいるなどの変化がないか、家庭でも注意してみましょう。

いじめられた側は「自分は何もしていない。100%相手が悪い」と訴えるかもしれませんし、いじめた側は「相手が先にやってきたからやり返しただけだ」と言うかもしれません。自分に都合のいい話だけをしている可能性もあることを知っておきましょう。

親が子どもの訴えを信じたいと思うのは当然のこと。でも、子どもの話をそのまま信じるのは少々危険です。子どもは、親に悪く思われたくない一心で事実と違う話をしたり、記憶があいまいだったりすることがあります。まずは先生やほかの保護者などから情報を集めましょう。

わが子に「いじめられた」と話されると、親は加害者を責めがちです。でも、よくよく聞くと、いつもいじめられているわけではなかったり、加害者側もいじめられた経験があることも。子どもの話をうのみにせず、冷静になって、先生などをまじえて話を聞くことが大切です。

いじめの現場は複雑で、子どもの話を聞くだけでは、何が起きているか、何が事実か把握できないことも。臆測でものを言うのではなく「わからない」ことを前提に、先生や第三者をまじえて対応する必要があります。


いじめの被害・加害どちらにも、子ども本人と保護者の間には認知のズレが生じています。子どもが被害または加害を自覚していても、保護者側はそこまで認識できていません。また、「子ども一人の話だけでは判断が難しい」とより強く感じているのは、保護者よりも教師のほうでした。
出典:2021年8月実施「学校のいじめに関する三者調査」内田良ほか
(漫画・イラスト ©ぽぽこ)
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『マンガでわかる! おとなも子どもも知っておきたいハラスメント』著:内田良(主婦と生活社)より抜粋・再編集して作成しました。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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