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立春が過ぎ雨水(うすい)の日が来ると、春がそこまで来ていると感じる事がありますね。分厚いコートを脱ぐ日があったり、草木が芽吹いているのを見つけたり、暖かい雨が降ったり、空気から柔らかさが感じられ春の香りがしてくるようです。
ここ逗子では梅やハクモクレンの花が咲いているのを見つけましたよ。春先取りの生活に香りを取り入れ自然を感じてみませんか。

窓辺やバルコニーでお気に入りの植物を育てたり、気軽に育てられるエアープランツなどを寝室や書斎に飾ったりと、日常の中に植物は身近にありますよね。植物や花の香りある生活は爽やかに感じます。
話は飛びますが……
スペインの聖地と言われるサンチアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の儀式に訪れた際にはボタフメイロ(大香炉)が炊かれていました。疲労困憊した巡礼者を煙と香りで清めるためだそうですが、私も南フランスから30日間かけて800km徒歩巡礼後でクタクタだったので、ボタフメイロの香木の香りに癒されました(香木については記事最後の※注1に)。
私たちの身体は、山や海などの大自然とまではいかなくても、身近な植物から自然の一部を感じ心身の自然治癒力を高めることができます。
香りパワーを気軽に生活に取り入れる方法としてアロマオイルがあります。100%天然成分の香り高い精油エッセンシャルオイルは生薬や漢方薬のように医学的にも効果があります。
スパイシーな香り、柑橘系の香り、甘い香りなど、多種多様な香りを生活のシーンや身体の不調に合わせて取り入れてみましょう。

疲れて帰宅した日、心身疲労を次の日に持ちこしたくない!という方には、お風呂で香りの深呼吸をするのをオススメします。
お気に入りの精油を3滴垂らしたお風呂にゆっくり浸かるだけで、寒さで凝り固まった筋肉がほぐされ、身体の芯が温まってくるのを感じますよね。さらにリラックスするためには、副交感神経を優位にするためぬるめの温度に長く浸かります。
書籍「中医アロマセラピー 家庭の医学書」(有藤文香・ 著 池田書店)によれば、空気中に蒸発した精油の成分を吸い込むと、分子が鼻腔の上部にある粘膜に付着し、その情報が電気信号(神経インパルス)になって、欲求や感情などに深くかかわる大脳辺縁系に直接伝わります。さらに視床下部へ伝わり、自律神経や内分泌系、免疫系に働きかけ、心身に影響していきます。
ハンカチやティッシュにお気に入りの精油を1滴たらし芳香浴。
仕事が一段落した時のリフレッシュ、ケアとして香りのハンカチをパソコンにかけたりしていますよ。
バケツや洗面器にお湯をはり精油を2滴たらして足湯浴。
夜の読書の静かな時間にソファーに腰掛けながらアロマの足湯は、むくみ解消、リラックス効果大なのでウトウトします。
リラックスに効果的な精油:ローマンカモミール、スイートマジュラム、ゼラニウム、ベルガモット、ラベンダー
植物の香りを感じる気持ち豊かな生活を取り入れてみてくださいね。
「安藤けいこさんの個人ワークショップが開催されます」
3月3日(土) 大人の呼吸法 -春の花粉症編-
神奈川県鎌倉市 光明寺 vol.11
※注1・ちなみに、この香木は、恐らく「パロサント」(西語 palosanto:聖なる樹)
メキシコやペルーなどの中南米の聖地ではパロサントが良く使われ
スペイン統治時代の影響が、
大元のスペインの聖地でも同じパロサントでは無いかと推測です。
ただ、発祥元と受け継ぐ場所の環境により、使用する材料(香木)
パロサントだった!と言い切れないのです。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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