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整理収納アドバイザーのむらさきすいこです。「せっかく片づけたのに、すぐ元通り」「気づけばモノが増えている」。そんな片付けのリバウンドに悩んでいる人はいませんか?実は、モノを「減らす」のと同じくらい「増やさない仕組みづくり」がとても大切。今回は、片づけが苦手でも続けやすい「リバウンドしにくい収納術」をお伝えします。
訪問整理収納サポートでは、収納スペースに「スキマがあると不安」「もったいなくて詰め込みたくなる」という方がとても多いです。
でも実は、これが片づけのリバウンドを起こす原因のひとつなのです。
収納がパンパンな状態では、モノの出し入れがしづらくなるだけではなく、なにがどこにあるのか分からなくなり、同じモノをまた買ってしまうことも。そこで意識したいのが、収納は「7~8割」を目安にとどめること。
スペースにゆとりを持たせることで、今ある量を「見える化」することができます。また、「これ以上は入れない方が使いやすいな」「思ったより多く持っていたな」と気づくきっかけにもなり、自分にとって適正なモノの量を見直すきっかけにもなります。
多くの人が見落としがちなのが、モノが家に入ってくる「入り口」。
一生懸命にモノを減らしても、「気づいたら元通り」という人は、モノの入り口がゆるい可能性があります。
買い物、もらい物、子どもの作品など、生活の中でモノは自然と増えていくもの。自分の意志で家に入ってくるモノもあれば、意図せず入ってくるモノもありますよね。
自分の意志でコントロールできる場合には「入り口」のハードルを上げることが大切です。まずは気軽に買ったりもらったりしないことを意識するだけでも、モノが増えるのを抑えることができます。
また、対策としておすすめなのが、「1IN 1OUT」のルール。ひとつ手に入れたらひとつ手放すというルールを作って日常的に意識をすることです。洋服や食器、文房具など、適正量を決めてそれをキープすることで「いつの間にかモノが増えていた」ということを防ぐことができます。
「使うかわからないけれど捨てられない」。そのような迷うモノがいつの間にか増えてしまうのは、見直す機会がないから。
捨てるのが苦手な人は「必要か不必要か」を一度で決める必要はありません。
おすすめの方法は、「保留ゾーン」あるいは「保留ボックス」を活用すること。「半年間使わなかったら手放す」など期限を決めて、一カ所にまとめておけばOK。
こうすると、対象のモノを期限までに使ったか使わないか「事実を知る」ことができます。
一度も使う機会がなければ、気持の整理がつき、手放すことができるかもしれません。また、使わなかったとしてもやはり手元に置いておきたいと思えば、自分にとって必要なモノだと再認識することができます。
リバウンドを防ぐには、自分だけで頑張るのではなく、「家族みんなが戻せる収納」にすることもとても大切です。
訪問整理収納サポートでは、収納アイテムを活用して定位置を決めて、一生懸命に収納を整えているけれど、なぜかうまくいかないというお悩みをよく聞きます。
もちろんうまくいかない原因は多岐にわたりますが、その原因のひとつがラベリングをしていないケース。
特に中に何が入っているかわからない収納アイテムは、要注意。自分はわかっていても、家族に伝わっていない可能性が高いのです。たとえば、家族がよく使う文房具は「はさみ」「ふせん」などラベルを貼ると、自分で片付けやすくなります。
また、散らかりがちなソファ周りも、「リモコン」「つめ切り」など戻す場所を明確にすることが大切。
自分にしかわからない収納は、片付けの負担が自分ひとりに集中してしまい、続かなくなる一因にもなります。自分だけではなく、家族で回せる仕組みを作ると、片付いた状態が長続きしやすくなりますよ。
いかがでしたか?片づけのリバウンドを防ぐには、ルールと仕組み作りが大切です。ぜひ試してみてくださいね。
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この記事のライター
整理収納アドバイザー
むらさき すいこ
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横浜市の整理収納アドバイザー。マンションで夫と息子2人の4人で暮らしています。片づけ苦手な家族がいても、すっきりシンプルに暮らすコツをブログ・Instagramで発信中。収納公開自宅セミナー・訪問片づけサポート・コラム執筆などの活動を行っています。
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