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マッチングアプリでの出会いは、もはや当たり前。離婚歴のある40代50代女性もマッチングアプリを利用しています。本シリーズでは彼女たちの離婚の経緯、なぜマッチングアプリを使っているのか、離婚経験者ならではのマッチングアプリの利用法を取材していきます。
今回は、40歳のシンママの心理をお伝えします。「シンママの婚活課題」は本人や子どもの気持ちでもなく、「デートする時間」にありました。
【マッチングアプリに集まる「バツあり女性」たち】#4
40歳のDさんは、小学3年生の子を持つシンママ。6年前に2歳上の夫と離婚しました。離婚原因は、夫の不倫です。不倫が発覚したとき、Dさんは33歳。不倫相手は、夫と一緒にオンラインゲームをしていた女性でした。
「チャットでゲームのことを話したり、協力プレイをしたりしているうちに仲良くなったんでしょうね。突然、夫が『虫歯の治療で歯医者に通うことになった』と言い、身なりを整えて出かけるようになったので、おかしいなと思ったんです」
3ヶ月後、歯医者に行くだけなのに香水まで使いだした夫を見て、Dさんは本格的に不倫を疑うように。歯医者に行くと言って家を出た夫を、こっそりつけてみたのです。
突然、身なりを整えて歯医者に行くようになった夫があやしい……。そう思い、あとをつけたDさんは、夫の知らない一面を見ることとなりました。「夫は自宅近くの駅から電車に乗り、30分ほどで下車。知らない女と駅で合流しました。それを見た私は、すぐ夫のもとへ行き、腕をつかんで『どういうことなのか説明して』と言いました」
夫はパニック状態になったものの、相手の女性は冷静だったそう。Dさんは2人を連れ、近くのカフェへ行き、「あなたたち不倫してるよね?」と問いつめました。しかし、相手の女性は「いいえ、ゲーム仲間ですよ。今日は、ふたりでオフ会をしようとしていただけです。私たちが不倫している証拠ってあるんですか? 失礼ですよね」と逆ギレして、不倫を否定。
夫は相手の女性から言われていたのか、オンラインチャットの会話やLINEのやりとりなどをすべて消していたため、Dさんは不倫の証拠をつかめませんでした。
「夫も相手の女性に合わせて、不倫はしてないと言い張っていました。でも、あの顔はウソです。8年も一緒にいたんだから分かります。弁護士に相談もしましたが、証拠がないので慰謝料の請求は難しいと言われました。多分、あの女は不倫に慣れてるんでしょうね」
この出来事で夫を信じられなくなったDさんは、離婚を決意しました。当時、娘は3歳。夫から「月に何回か面会させてほしい」と頼まれたため、Dさんは2ヶ月に1回、宿泊はナシという条件で面会を許しました。
オンラインゲームで知り合った女性と親密になった夫と離婚して、3歳の娘とアパート生活を始めたDさん。家事も育児もワンオペでこなさなければならない日々は、想像以上に大変なものでした。
「元夫は家事や育児に協力的じゃなかったかので、私はひとりでも平気だろうと思っていましたが、甘かったです。結婚していたころはコンビニでパートをしていましたが、離婚後は正社員で事務職をするように。「商業高校を卒業していてよかったです」
私はもう、結婚しなくていい。娘と一緒に、ささやかな幸せを楽しめれば十分。Dさんは離婚当初からそう思っていましたが、その想いをより強くさせる出来事が起きました。離婚から1年半ほど経ったころ、元夫から「もう娘との面会はいいや」との連絡がきたのです。
理由を尋ねると、元夫は2人の子がいるシンママと交際していることを告白。「いずれは結婚するつもり。この子たちを俺の子として見ていきたいから、お前とのあいだに生まれた子とは会わないようにしたい」と言いました。
「たった1年半で実の娘を捨てたんです。私だけはなにがあっても娘のそばにいよう、自分の幸せよりも娘を笑顔にすることを優先しようと強く思いました」。そう決意したDさんはこの先、ひとりで生きていく覚悟を固めたのです。
後編では、そんな娘思いのDさんがなぜ、無料のマッチングアプリを利用するようになったのか、「シンママの婚活課題」についてお伝えします。
※プライバシーに関わる部分には一部脚色を加えています
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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