アプリでmichillが
もっと便利に

無料ダウンロード
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

「レスって、男が損をするだけじゃないですか」釣りに夢中な夫のオドロキの言い分は

/

他のおすすめ記事を読む
ダイソーで売り切れ早そう!シックで大人が使い易い!100円にしては凝ってるハロウィングッズ

目次

今回は、都内在住の会社員・サナイさん(仮名・40代)に取材。夜釣りに夢中になるあまり、約2年にわたってレス状態となった経緯や、その胸の内にある複雑な思いを伺いました。夫であるサナイさんの視点から、 “釣りバカ夫”のリアルな姿をお伝えします。

 

家計も助かるし、むしろ感謝されると思ってた

「最近は物価が上がって、スーパーの魚もけっこう高いじゃないですか? 僕がよく狙うのはアジやイワシ、サバなんかですけど、サイズにもよるけど釣れたら何匹かまとめて持ち帰る。それを唐揚げにしたり、なめろうにして食べたり…。うちは子どもがいるんで、揚げ物にすれば喜んで食べてくれると思ったんですよ」

 

サナイさんは結婚10年目で、小学生の子どもがいます。彼の言い分では、「子どもに新鮮な魚を食べさせたい」という思いも大きなモチベーションになっているそうです。家計に貢献できる趣味、家庭にプラスをもたらす生きがい――サナイさんにとって夜釣りはそんなポジティブな存在のようです。

 

「心の中では妻にも『今日もありがとう』『美味しいね』って言われて、夜は二人で仲良く…なんて展開を期待してたんですけど、現実は真逆でしたね」

 

こうしてサナイさんの言葉を聞いていると、「自分こそが被害者だ」とまでは言わないまでも、どこか腑に落ちない思いが強くにじんでいることが伝わってきます。彼なりに工夫しているのに、なぜここまで拒絶されなければならないのか。

確かに、女遊びでもなく、ギャンブルでもなく、家計を助ける形での趣味に注力しているだけなのに……と、同情したくなる部分もあるかもしれません。しかし一方で、釣りという趣味は「夜中の長時間外出」「魚の生臭さ」「後片付けの負担」などがつきまとう側面もあるのも事実です。

 

レスって男が損するだけ? 次ページ

俺は悪くないのにレスって男が損するだけ?

今回はあくまでもサナイさん視点のため、理由の真相は推測するしかありません。しかしサナイさん自身は「いったい何がそんなに不満なんだろう」と困惑しながら、結果的に夫婦の営みが断絶状態にあることを嘆いているのです。

レス歴は約2年。サナイさんによると、「全然してないな」とはっきり感じ始めたのは2年ほど前のこと。その頃はちょうど海辺が涼しくなり、釣りに最適なシーズンを迎えていたそうです。そこから週末の夜釣りの回数が増えていき、気づけば夫婦の営みはゼロに近い状態になってしまったといいます。

「その頃から、妻の態度が冷たくなってきたんです。『また行くの?』って嫌味っぽく言われたり、帰ってきても『おかえり』のひと言もなく、家の中がシーンとしてる感じで……。魚を捌き始めると、さらに空気が悪くなる気がして。 “こんなに立派な魚が釣れたのに、なんで感動してくれないの?”って思うとイライラしてきて、結局お互いスルー状態。夜の営みどころか、ちょっとした会話さえ減っていった気がします」

サナイさんが口にした「レスって男が損するだけ」という言葉には、やりきれない思いが詰まっているようです。表向きには「まぁ仕方ないか」と受け止めている様子ですが、本音を探ると、「夫婦としての触れ合いがなくなるのは耐えがたい」という叫びが見え隠れします。サナイさんに限らず、夫婦生活の不一致に寂しさや虚しさを抱える夫は、決して少なくないでしょう。

「僕は下ネタを大っぴらに話すタイプじゃないので、友人や同僚に『うち、レスなんだよね』なんて言えないんですよ。でも、釣り仲間とはそれとなく話すこともあって、『釣りに理解がない奥さんって大変だよな』なんて同情されると、ちょっと救われたような気持ちになります。」

 

取材を通じて感じたのは、サナイさんが一貫して“自分の趣味を正当化”する姿勢を崩さないことです。もちろん、それが間違いだとは言い切れません。女遊びや浪費をしているわけでもなく、釣った魚で家族の食卓を支えている側面も確かにあります。

ただ、休日の夜に長時間家を空けたり、深夜から早朝にかけてキッチンでバタバタと作業をしたり…。そうした行動が、どれほど妻の負担になっているかについては、サナイさん自身、あまり深く考えられていない印象も受けました。

釣り仲間は励ましてくれるけど 次ページ

釣り仲間は励ましてくれるけど解決策にはならない

サナイさんに「釣りをセーブする選択肢はないのか?」と尋ねると、少し言葉を濁しながらも「正直、もうやめられないですね」と呟きました。彼にとって夜釣りは、ストレス発散を超えた生きがいのような存在。一度あの感覚を味わってしまうと、完全に手放すのは考えられないといいます。そもそも“悪いこと”をしているわけではないという思いが強く、妻の一方的な拒絶に応じて、自分の楽しみを手放す気にはなれないのだとか。

「釣りをしているときは、仕事のことやいろんな悩みを忘れられるんです。波の音を聞きながら、ウキがピクピク動くのを見つめていると、不思議なくらいリラックスできる。魚がかかった瞬間はアドレナリンが出るし、達成感も格別です。人によってはゴルフだったりジム通いだったりするんでしょうけど、僕にとってはそれが夜釣りだっただけ。

もし妻に不満があるなら、ちゃんと話してほしいんです。そのうえで改善できるところは妥協するつもりだし、歩み寄りも考えている。でも、『もう近づかないで』なんて一方的に言われるのは、やっぱり切ないですよね」

 

レスがバレたら俺の立場もないし、どうすれば

「僕は別に外で遊ぶつもりはないし、浮気みたいなリスクのあることはしたくない。でも、男として、夫婦で触れ合えないのは本当に寂しいんですよ。でも妻は、しばらくその気がなさそうで……。このまま離婚なんてことにならないか、不安もあります」

取材の最後、サナイさんはぽつりと本音を漏らしました。夜釣りがきっかけで生じた夫婦のギクシャクは、単なる「釣りVS妻」の構図にとどまらず、家族の将来にまで影響を及ぼしかねないという危機感があるようです。夫婦関係が悪化すれば、育児や家計にも影響が出る。それは、サナイさんにとっても本意ではないはずです。

「実は、仕事先の同僚に『うちもレスだけど、割り切ってるよ』なんて言われて、そういう考え方もアリなのかなって思ったこともあります。でも、僕は割り切れない。愛する妻に拒否され続けると、自分が否定されているようで辛くなるんです。できるなら解消したいし、夜釣りも理解してほしい。両立するために、どうすればいいのか…本当に誰かに答えを教えてほしいくらいです」

こうした悩みは、夜釣りに限らず、 “夫婦で趣味に温度差があるケース”にも共通しているでしょう。ゴルフ、サッカー、バイク、音楽……趣味は人それぞれですが、生活リズムや家事分担に影響するようになれば、パートナーが不満を抱くのも当然のこと。その不満がレスにまで発展すれば、夫婦の絆に深い亀裂が入る危険性もあります。サナイさんは今、その現実を痛感しているようでした。

「正直、僕が対策を打たないと、もっと悪化するかもしれないんです。釣りを大幅に減らすことも考えてはいます。たとえば月1回だけにするとか。でも、もしそれで上手くいかなかったら、僕は一体どうすればいいんだろう…。自分の唯一の趣味を捨てるほどの覚悟があるのか、まだ心の整理がついてないですね」

夫婦のレス問題は、単なる性の不一致だけで起きるわけではない 次ページ

取材を終えて

夫婦のレス問題は、単なる“性の不一致”だけで起きるわけではありません。生活リズムのズレ、家事や育児の負担、そして「大切にされていない」と感じる心の孤独が、少しずつ積み重なった結果、距離ができてしまうケースがほとんどです。

サナイさんが夜釣りを続けたい気持ちも、妻が不満を抱える気持ちも、どちらが悪いわけではありません。だからこそ、互いの“正しさ”を主張し合うのではなく、相手の感情に寄り添うことが、関係修復の第一歩になるのかもしれません。

夜釣りという趣味が家族への貢献として受け入れられるのか、それとも夫婦関係の亀裂を深める火種となってしまうのかは、これからのサナイさん次第でしょう。問題解決の糸口が見えないまま、今夜もどこかの防波堤で糸を垂れているというサナイさん。

本当に釣りをやめる必要があるのか、妻が折れるべきなのか。その答えは、きっとどちらでもないはず。大事なのは、どちらかが我慢することではなく、互いの気持ちに耳を傾け、歩み寄る道を探すこと。サナイさんが次に帰宅する夜、魚だけでなく、夫婦の会話が食卓に並ぶことを願いたいものです。

 


関連記事



この記事のライター

OTONA SALONE|オトナサローネ

女の欲望は おいしく。賢く。美しく。OTONA SALONE(オトナサローネ)は、アラフォー以上の自立した女性を応援するメディアです。精神的にも、そして経済的にも自立した、大人の女のホンネとリアルが満載。力強く人生を愉しむため、わがままな欲望にささる情報をお届けします。[提供:主婦の友社]

ありがとうを贈ると
ライターさんの励みになります

他のおすすめ記事を読む
ダイソーで売り切れ早そう!シックで大人が使い易い!100円にしては凝ってるハロウィングッズ

トップへ戻る

ライフスタイルの人気ランキング

新着

公式アカウント