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恋愛も婚活も頑張っているのに、なぜか“どうでもいい人”ばかりと縁がある。
そんな悩みを抱えるT代さんが取り組んだのは、「本音と向き合う」ためのあるワークでした。そして彼女は、自分でも気づいていなかった“本当の不安”に気づいていきます。
T代さんは、「どうでもいい人とばかり縁がある」と言いますが、その原因はT代さん自身にあります。T代さんは、「結婚したい」と望みながら、心の中で「今、結婚相手に出会ったら困る」と思っています。だから、無意識のうちに「どうでもいい人」の誘いに乗ってしまうのです。
もし、本心から「今すぐ結婚相手に出会いたい」と思っていたら、「どうでもいい人」とつき合っているヒマはありません。気が進まない誘いは、即座に断っているはず。それ以前に、出会いたい「理想の人」がはっきりしていれば、どうでもいい人が近づいてくることはまずありません。
これはT代さんに限ったことではありません。私の経験上、「結婚したいのに、結婚相手に出会えない」と悩んでいる女性のほとんどが、無意識のうちに「結婚相手に出会ったら困る」と思っています。
出会ったら困る、その理由は 次ページ
私がT代さんにおすすめしたのが、「今、結婚相手に出会ったら困る理由」を紙に書き出すワークです。
結婚相手に出会ったら困る理由には、さまざまなものがあります。なかでも多いのが、「家事が苦手で、やりたくない」「ひとりの時間がなくなるのがイヤ」という、結婚生活そのものへの不安です。恋愛経験が少ない人は、「相手がずっと自分のことを好きでいてくれるか不安」「一緒に暮らしたら、トイレなどの生活音を聞かれるのが恥ずかしい」という心配を抱えていることがありますし、「太っているから、体を見せられない」「部屋が散らかっているから、誰も呼べない」など、自分自身の準備が整っていないことも、結婚相手に出会ったら困る理由になります。
このワークをやってみて、T代さんは自分が「今、結婚相手に出会ったら困る」と思っていることに気づきました。その理由は、意外なものでした。
・誰にも言っていないけれど、家にいるとき、タバコを吸っている。男性を家に呼んだらタバコを吸っていることがバレて、きっと嫌われてしまう。
・実家が古くて汚い。父親は身なりにかまわず、家の中を下着姿でウロウロするような人なので、結婚相手に会わせるのが恥ずかしい。
自分の心の中にある不安への対処 次ページ
「今、結婚相手に出会ったら困る」理由を書き出したら、まずは「そうだよね、気持ちはわかるよ」と自分自身に寄り添ってあげましょう。そこに挙げられているのは、自分の心のなかに潜む「不安」の表れです。その不安を受け入れ、寄り添った上で、「それは、本当に起こる?」「じゃあ、どうすればいい?」と自分に問いかけます。そうすれば、自分の想像が杞憂であることがわかるはずです。
T代さんの場合、タバコを吸っていることを知られて、嫌われることを恐れています。T代さんは、タバコは「いずれはやめたい」と思っています。それなら、「禁煙するまでは家に呼ばない」という選択をすることもできますし、相手が喫煙に理解がある人なら、「今は吸っているけれど、いずれは禁煙しようと思っている」と正直に伝えてもいいと思います。
お父さんのこともそうです。どうしても実家に招くことに抵抗があるなら、両親とは外で会えばいいこと。お父さんの服装が気になるなら、事前に「ジャケットを着てきてね」と頼んでおけばいいのです。あるいは、相手に「うちの父、服装にかまわないだらしないところがあるけれど、気にしないでね」と伝えておけば、少しは気がラクになるかもしれません。
見るたびにワクワクする、こんなリストを作る 次ページ
自分でも気づいていなかった気持ちを整理したことで、T代さんは「やっぱり、結婚したい」という思いを新たにしました。そこで、改めて「どんな人と結婚したいのか」を自分に問い直しました。
自分がどんな人と出会い、結婚したいのかがイメージできたら、「理想の人リスト」を作ります。「理想の人リスト」は、誰の目も気にせずに、のびのびと書くことが大切です。あくまで自分に都合よく、「こんな人と結婚できたら、本当に幸せ!」と思えるリストを作りましょう。自分をよく知ることで、自分にとっての「理想の人」をより具体的にイメージすることができます。
T代さんは、見るたびにワクワクするような「理想の人リスト」を書き上げました。これで、「どうでもいい人」に振り回されることは二度とないでしょう。自分にとっての幸せを具体的にイメージする習慣は、結婚してからも、あるいは結婚しなくても、その人の人生を支えてくれるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。またどこかでお会いできますように。
『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える
結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)
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ゲッ、これってNGだった!?40代独女がベッドでやらかしたイタい演出とは
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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