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暑い季節は背筋がぞくっとするような怖~い話、聞きたくなりませんか?そこでmichill編集部員が趣味で集めた怪談をお届け!今回はフリマアプリで不用品を売った男性の話。すると評価コメントに気になる一言が...。
引っ越しを機に、部屋の荷物を少し整理しようと思い、久しぶりにフリマアプリを開いた。
もともと売り買いの経験は何度かあり、アカウント評価も「良い」が続いている。
今回は、昔使っていたデジタルカメラを出品した。
説明文も写真も丁寧に載せて、すぐに買い手がついた。
メッセージのやり取りもスムーズで、落札者の評価も「良い」ばかりだった。
その日のうちに、コンビニから発送。
数日後、受取完了通知が来た。
評価がついたかを確認しようとアプリを開くと、「良い」の評価とともに、こんなコメントが添えられていた。
「SDカードに撮影データが残ってました。出品者さんでしょうか?ちょっとびっくりしました(笑)」
……ん?SDカード?
出品時に確認したときには、確かに初期化したはず。
梱包前にも念のため、確認したから間違いない。
ふと気になって、自分が載せた出品ページを見返してみた。
カメラの外観、背面、液晶画面のアップ。よくある出品画像。
その中の一枚――液晶画面を映した写真の反射に、“何か”が映りこんでいた。
最初は自分の手かと思ったが、よく見ると向きも形もおかしい。
カメラをのぞき込むように、背後からこちらを見つめる顔のようなものが、ぼんやりと浮かんでいる。
自分じゃない。
でも、そこに確かに“誰か”がいた。
鳥肌が立って、すぐに出品履歴を削除した。
あのカメラに何が映っていたのか、もう確かめようもない。
※取材をもとに編集を加えたフィクションです。
この記事のライター
michill ライフスタイル
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楽しく節約、お得なことに目がないアラサー女子です。100均、300均、コンビニなどを日夜パトロールして、収納アイテムやキッチングッズなど、身近なお店の便利でお得な商品を紹介します。
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