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入学後に行われる東大ならではの行事。そして露呈した有能な東大生の弱点とは?「まさか食べるなんて」

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目次

東大生として春休みを満喫しています。満喫といっても、主に勉強しています。さんきゅう倉田です。

 

今年も東大受験が無事に日程を終えた。

 

10日ほどで結果が出るが、受験生はみんな気が気じゃないだろう。急に勉強の必要がなくなり、何をしていいか分からないかもしれない。

 

東大では授業が始まる前に、いくつかの行事がある。

 

◀この記事の【前編】を読む◀◀◀こちらから◀◀◀

 

▶お金がない東大生の楽しみとは

お金がない東大生が特に楽しみな行事とは

③    クラス毎に行われる1泊2日の旅行。ぼくのクラスは忍野八海と富士急ハイランドに行った。夜は宿泊所でバーベキューをし、クイズ大会に勤しむ。宿の手配、行程の管理、レクリエーションの準備はすべて上クラが行っている。

ぼくは初め、学生の自主的な活動が大学内の行事に組み込まれていることに戸惑った。ぼくが昔通っていた日本大学理工学部では、学生団体やサークルがほとんどなく、大学行事は皆無だった。

私立でそこそこ学費を払っているうえ、学長は脱●をする余裕があるのに、学生生活を豊かにする努力はおこなってくれないのである。

地方の寂れた村が、欠点を用いて「村おこし」をするように、「タッ●ルまつり」などの「大学おこし」をやればいい。

 

東大は学生が大学と連携して、コミュニケーションの機会を多く設けてくれる。人と人との繋がりが財産となることを早くから教えてくれているのかもしれない。

 

④    ではキャンパス内の教室等でサークルや部活が待ち構え、希望者に活動内容を案内してくれる。書道研究会もブースを設けているが、何もしなくとも希望者が絶えない人気のインカレサークルなので、非常に甘い果物が野生でなるためにほとんど働かなくなってしまったアフリカの部族の男たちのように、努力しなくなった。

 

サークルオリエンテーションから4月の終わりくらいまで、各サークルは新歓期間を設け、活動を体験させたり食事を振る舞ったりしている。

 

お金のない東大生たちは山の中のコンビニの誘蛾灯に引き寄せられる真夏の虫たちのように無料の食事に誘われて楽しい時間を過ごす。

 

逆に食事が提供されることで罪悪感を覚えてしまうぼくのような人間は参加が難しいが、きっと少数派だろう。

 

▶2年生になり新入生を引率したときにおきた事件

ぼくが新入生を引率したときにおきた事件

さて、前述のオリ合宿には上クラが同行している。ぼくも2年生として下クラの引率をおこなった。男性2人、女性3人の班。合宿1日目のほうとう作りや2日目の富士急ハイランドで行動を共にする。

 

ほうとうは小麦粉をこねて包丁で切り、野菜は下拵えをして、一緒に鍋に入れるだけのシンプルなレシピだった。ぼくが人参や大根の両端を切り落とし、皮を剥こうとすると、下クラの1人から声がかかった。

 

「捨てない!全部食べる!」

 

ぼくは驚いた。受験勉強に忙しかったはずだが、ぼくより料理の知識が豊富なのだろうか。口当たりも悪いし大根はアクもあるため、捨てた方が良いと進言するが、どうしても食べると言う。

 

他の班員にも野菜はすべて調理していいか確認すると、同意した。

 

▶人参、大根の頭や皮も食べる!?

人参や大根を頭から皮まで丸ごと調理する。が、食事は残す矛盾

調理経験の不足と幼い頃から少しずつ内面に醸成されたサスティナブルな考えが結びつき、野菜の皮を剥かないことになってしまった。大根や人参の頭の部分、どれだけ遠くから見ても絶対に硬いこの部分も鍋で煮る。

出汁を取るためでなく、食べるために。

 

こういうとき、彼らの言う調理方法が正しいかもしれないと考える。なにせ彼らは賢い。勉強以外の知識も豊富だ。

 

後から分かったことだが、最近はアク抜き不要の大根もあるらしい。

頼りない手つきではあったが、調理は無事に終わり、あとは食べるだけだ。

 

▶必死に人参の頭をかじる後輩

料理の知識には乏しかった東大生

途中、人参の頭の部分を必死にかじる後輩が視界に入ったが、そちらを向くことができなかった。結果を見るのが怖かったのだ。強い意志と希望に溢れた彼が諦め、挫折するところを見れば、ぼくはいたたまれない。ぼくは自分の椀に集中した。

 

8リットルほどの大きな鍋には具材がたくさん残っている。みんなおかわりをしていたが、まだ半分ほど残っている。

 

結局それは残してしまった。野菜の食べられない部分は調理するのに、お腹いっぱいなら残すんかい、とツッコむこともできない。

 

食材を余すことなく食べるには、料理の知識が必須だと学んだことだろう。


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この記事のライター

OTONA SALONE|オトナサローネ

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