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「同居人のままなんて嫌だ」夫が7年目に選んだ“やり直す覚悟”。妻との再出発は叶うのか?

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目次

7年にわたるセックスレスを経て、「もう夫婦じゃないのかもしれない」と孤独を抱えてきた村田さん。日常の会話はあるのに、肌も心も触れ合うことはない夫婦としての温もりを失ったまま、気づけば“ただの同居人”になっていた……。

それでも、「このまま終わりたくない」と、村田さんはついに沈黙を破り、妻との再出発を目指して、ある“覚悟”を決めました。

本編では、長年すれ違ってきた夫婦が向き合うために必要なこと、そしてレスというデリケートな問題にどう希望を見出せるのか、村田さんの試行錯誤を通じて考えていきます。

※本人が特定できないよう変更を加えてあります

※写真はイメージです

「愛してるはずなのに、抱けない」心はつながっているのか? 夫婦のジレンマ

レス状態にある夫婦のなかには、
「愛情はちゃんとあるはずなのに、どうしても身体がついていかない」
「嫌いになったわけじゃない。でも、行為に踏み切れない」

そんな複雑な葛藤を抱えているケースも少なくありません。

 

一方で、スキンシップが長期間絶たれたままでいると、「触れ合わないこと」が日常になり、やがては愛情そのものも“曖昧なもの”へとぼやけていってしまうこともあります。村田さんも、「夫婦として、ちゃんと愛し合いたい」という気持ちはずっとある。けれど、誘っても拒まれ、空気も重くなり、次第に「行動に移す勇気」すら持てなくなっていった……。

 

「自分が望んでいるのは、ただの行為じゃない。心が通い合っているという実感がほしいだけなのに」

そう思いながらも、誰にも言えずに苦しんでいる男性は、実は少なくないのかもしれません。

 

俺はただの金づる? 次ページ

「俺はただの金づる?」夫が感じる孤独

レス状態の夫が、胸の内でひそかに抱えている感情があります。それは、「自分はただの金づるなんじゃないか?」という被害感情です。家庭では妻が育児や家事を担い、夫が外で働いて経済的に支える。そんな分業体制が長く続くと、やがて夫の心にこんな疑念が芽生えます。

 

「家では会話もない。スキンシップもゼロ。それなのに、働くことだけは当たり前に求められる。自分は“お金を運んでくるだけの存在”なんだろうか」

もちろん、多くの妻は夫に対して感謝や愛情を抱いています。けれど、育児・家事に追われる毎日では、なかなか言葉や行動にできないもの。

 

しかし夫側からすれば、「営みもない」「会話も少ない」「労いの言葉すらほとんどない」状態が続くと、“愛されていない”という実感ばかりが募っていくのです。それが心の奥に蓄積されていくと、夫婦の間に“見えない壁”ができてしまいます。

 

なぜ妻から誘わないのか 次ページ

妻にも言い分がある なぜ奥さまからも誘わないのか

一方で、「夫が誘ってくれないから、今さら自分からも言えない」と感じている奥さまも少なくありません。特に日本の文化的背景として、「女性から性的なアプローチをするのは恥ずかしい」「そういう積極性を出すなんてはしたない」という風潮が、無意識のうちに根付いている場合があります。

 

さらに、長年レス状態が続くと、奥さまの方も「今さらどう誘えばいいのか分からない」「夫がどう思っているのか怖い」という心理的な壁が高くなってしまいます。実は夫婦どちらも、「相手が嫌がったらどうしよう」「冷たくあしらわれたらショックだ」という不安を抱えているのに、本音を言い出せずにすれ違ってしまう。これがレス夫婦の典型的なジレンマなのです。

 

「もう同居人のままなんて嫌だ」7年間の沈黙を破る、夫の決意

長年、心の中でだけ悩み続けてきた村田さんですが、ある日、妻がふと口にしたひと言が転機になりました。

「来年で、結婚11年目だね」

それを聞いたとき、村田さんはハッとしました。

 

「何もしなかったら、いつか本当に心まで冷え切ってしまう。そう思ったんです。

正直、今さらって気持ちもあります。下手に話し合おうと言って嫌がられたらどうしようとか、怖さもあります。でも、一生このまま“同居人”のままなんて嫌ですから」

7年間、誰にも言えなかった本音を伝えるのは、勇気が要ること。それでも村田さんは、もう一度“夫婦”として向き合う覚悟を決めました。

 

まず考えているのは、夫婦ふたりだけの時間をつくること。子どもを預けて、外でゆっくり食事でもしながら、改めて、お互いの本音を少しずつ打ち明けてみようと考えています。

「いきなり核心に触れるのはお互い照れくさいかもしれないけど、遠回りせず正直に伝えるしかないですから」

 

と自らに言い聞かせるように語る村田さん。日常面でも、妻の負担を減らすために一層協力し、感謝やスキンシップもこれまで以上に意識して増やしていきたいといいます。「小さなことからでも少しずつ関係を修復していければ」そんな思いを胸に、彼は一歩を踏み出そうとしていました。

 

“同居人”からもう一度“夫婦”に戻るために。レス解消の5つのステップ

レスを解消するには、時間も労力も必要です。でも何より大切なのは、「もう一度向き合いたい」というお互いの思いやりと、ほんの少しの勇気。ここでは、一般的に効果的だとされている5つのステップをご紹介します。

 

1:オープンな話し合いをする
最初に超えるべき壁は、「会話」です。レスはデリケートなテーマですが、黙っているだけでは何も変わりません。「あなたが悪い」ではなく、「私はこう思ってる」「こんなふうに変えていきたい」と、自分の気持ちを伝えることがスタートラインになります。

2:スキンシップを少しずつ増やす
行為そのものに至らなくても、普段から手をつないだり、ハグをしたり、ちょっとしたボディタッチを心がけてみましょう。いきなりセックスをするのではなく、まずは身体に触れることへの抵抗感を薄めるステップが必要です。

3:夫婦だけの時間を意識的に作る
子ども中心の生活になると、夫婦の時間はどんどん後回しになりがちです。月に1回でもいいので、子どもを預けて外食をしたり、たまには2人きりでゆっくり過ごす日をつくるようにすると、“親”ではなく、“男女”としての関係を思い出すきっかけになります。

4:第三者=専門家に相談する
話し合いがうまくいかないときや、精神的な行き違いがこじれてしまっているときは、夫婦カウンセリングや医療機関の助けを借りるのも有効です。特に産後の女性の心身の変化やホルモンバランスの問題は、専門的な視点でアドバイスを受けることが効果的な場合があります。「夫婦ふたりだけで解決しなきゃ」と抱え込まず、外の力を借りてみるのもひとつの道です。

5:健康面・生活習慣の見直し
慢性的な疲労や体調不良、睡眠不足が続くと、性欲以前に“元気そのもの”が失われてしまいます。適度な運動や栄養のある食事、十分な睡眠など、生活全体の土台を整えることも、レス改善には欠かせません。

 

どれも、いきなりすべてを変えようとする必要はありません。ひとつずつ、小さな変化から。“同居人”のようになってしまった関係でも、丁寧に向き合えば、夫婦の絆は必ず再びつながるはずです。

 

「同居人」から「夫婦」へ戻るために必要な覚悟

村田さんが「もう一度、夫婦として向き合いたい」と決意したように、レス状態を抜け出すには、まず「現状を変えたい」という強い思いが必要です。けれど、その思いを実際の行動に移すには、“覚悟”がいります。なぜなら、長いあいだスキンシップも会話も少なかった夫婦が、いきなり本音をぶつけ合おうとすれば、感情的な衝突が起こる可能性もあるからです。

 

妻から「今さら何を言ってるの?」と拒否されたり、「もっと早く言ってほしかった」と責められることも、ないとは言い切れません。逆に、夫の側が思い切って本音を出したことで、深く傷つくこともあるでしょう。

 

リスクは、たしかに存在します。それでも、このまま“同居人のような関係”で老いていくことに、本当に納得できますか?

 

もし、まだお互いを「完全に嫌いになったわけじゃない」と思えているなら、今こそが、最後のチャンスかもしれません。

問題を先送りにすればするほど、すれ違いは深くなり、溝は簡単には埋められなくなっていく。子どもが大きくなった頃には、「もう今さら無理だね」と、お互いが口にする日が来るかもしれないのです。

 

だからこそ、“話す覚悟”が必要なのです。村田さんのように、まずは小さなステップから。
ひと言、伝えてみること。手を伸ばしてみること。それだけでも、“ただの同居人”だった日々は、少しずつ変わっていくかもしれません。

 

「もっと早く話せていれば」 次ページ

「もっと早く話せていれば…」7年分の孤独と葛藤が教えてくれること

村田さんは今、ようやく「話し合うことの大切さ」を痛感しているといいます。振り返ってみれば、子どもが生まれた頃「大変だね」と労うだけでなく、「俺はこうしてほしいんだ」「君はどう感じてる?」ともっと踏み込んで聞いていれば違ったかもしれない。そう語る村田さんの表情には、後悔と同時に、どこか静かな覚悟も見えました。

 

「でも、あのときは自分も仕事でいっぱいいっぱいだったし、妻も寝不足で本当に余裕がなかった。だから、仕方ないのかもしれません」

夫婦のすれ違いに、「これが原因」と言い切れる理由はほとんどありません。生活の変化、体力と心の消耗、すれ違うタイミング、言葉足らずな思いやり……。さまざまな要因が複雑に絡み合い、気づけば距離が開いていたということが多いのです。

 

村田さんが7年間にわたって抱え続けてきた孤独や葛藤は、決して特別なことではありません。日本では、既婚者の5~6割が何らかのセックスレス状態にあるともいわれ、同じような悩みを抱える夫婦は決して少なくないのです。だからこそ、村田さんのように、「本当は寂しい」「でも、もう一度向き合いたい」と自分の気持ちに正直になって行動しようとする姿勢は、多くの人にとって、大きなヒントになるはずです。

 

すれ違ってしまった日々を、もう一度つなぎなおすために。いま何ができるのか。その第一歩を、どうか恐れずに踏み出してほしいと思います。

 

長いトンネルを抜けた先に、もう一度心が通い合う夫婦の姿を 次ページ

長いトンネルを抜けた先に、もう一度心が通い合う夫婦の姿を

「夫婦でいる以上、お互いを男女として意識し合いたい」

村田さんは今、そう強く願っています。

 

長年のすれ違いを埋めるには、決して簡単な道のりではないでしょう。時には、話し合いがすれ違ったり、相手の反応に傷ついたりすることもあるかもしれません。それでも、何もしなければ、“同居人”のまま一生を終えるしかなくなってしまう。だからこそ、村田さんは小さな一歩を踏み出す決断をしたのです。

 

人は、時間とともに変化します。身体も、心も、環境も、家族のかたちも……すべてが少しずつ、移り変わっていく。だからこそ、夫婦であっても「伝える努力」「受け取る努力」を止めてはいけない。
夜の営みとは、ただの行為ではなく、“心をつなぎ続けるコミュニケーション”でもあるのです。

 

村田さんの勇気が、奥さまにも新しい気づきをもたらすかもしれません。長いトンネルを抜けた先に、もう一度手を取り合い、微笑み合える日が来るように。その未来は、二人が向き合い、言葉を交わし、心を重ねる中でしか見えてきません。

 

同じような悩みを抱える夫婦にとっても、これは他人事ではないはずです。

「やっぱり夫婦としてやり直したい」
「子どもに、仲の良い両親の姿を見せたい」

そう願うなら、今こそ、行動する時です。傷つくことを恐れるよりも、もう一度あたたかさを取り戻すために、“話してみる勇気”を。その一歩が、これからのふたりの関係に、新しい光を差し込んでくれるかもしれません。

村田さんが描く、7年越しの“もう一度寄り添える夫婦”という未来。彼の決断が、同じ境遇にあるすべての人の背中をそっと押してくれることを願ってやみません。

 

 


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この記事のライター

OTONA SALONE|オトナサローネ

女の欲望は おいしく。賢く。美しく。OTONA SALONE(オトナサローネ)は、アラフォー以上の自立した女性を応援するメディアです。精神的にも、そして経済的にも自立した、大人の女のホンネとリアルが満載。力強く人生を愉しむため、わがままな欲望にささる情報をお届けします。[提供:主婦の友社]

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