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美容ライター、コスメコンシェルジュの斎藤明子です。数年前からSNSでよく目にする「盛り耐性なし」という言葉の意味はもう、みなさんご存知かもしれませんね。では、反対に「盛り耐性あり」というのはどんな顔なのか?と気になったことはありませんか?そこで今回は、「盛り耐性あり」さん向けメイクについて、ご紹介します。
「盛り耐性なし」「盛り耐性あり」について、正しい意味が定められているわけではありませんが、「盛り耐性なし」さんについては、「メイクをするとケバくなる?!「盛り耐性ない人」向けメイクのやり方」の記事でご紹介した通り、華やかなメイクが似合わないことや、少しメイクをしただけで派手になり過ぎてしまうことがそう呼ばれているようです。
つまり盛り耐性なしさんには素朴な印象のシンプルタイプの方と、眉が濃くパーツが大きい濃い顔タイプの方が多いと考えられます。
では、逆に盛り耐性があるというのは、どういう意味なのでしょうか?単純に、盛り耐性なしさんの正反対と考えると、華やかな印象が似合う方、そして眉が薄くパーツが小さい塩顔タイプということになりそうです。
一方で、目鼻立ちのくっきりした華やかな顔タイプの方が盛り耐性ありとよばれていることも多いようですが、筆者の見解では、そのような顔タイプの方は、メイクなしでも十分に華やかな印象でもあり、メイクすることによって逆にケバくなってバランスが崩れるとお悩みの方も多い印象です。
つまり、盛り耐性なしのBタイプに近いとも言え、耐性ぎりぎりまで盛る必要がないととらえることもできます。また華やかな雰囲気については、顔タイプそのものよりも、派手なアクセサリーが似合うかどうか…といった全身の雰囲気を持ち合わせているかどうかがキーポイントになります。
顔そのものの盛り耐性として考えたとき、言い古された言葉で言い換えると「化粧映えする顔」というのが、盛り耐性ありさんだということが出来そうです。つまり、「メイクをすることによって、顔の印象が大きく変化して華やかになる」という定義で掘り下げてみた結果、以下の方は、盛り耐性ありさんの可能性が高いです。
①目鼻口に目立った特徴がないものの、立体感がありのっぺりしていない
②目鼻口など、顔のパーツが控えめ(小さめ)であり、配置バランスそのものは整っている
③肌が荒れていない
以上の条件に加えて、輪郭に大きな特徴がなく小さな卵型であれば盛り耐性は最大級です!
わかりやすく解説すると、顔のパーツの配置は整っているのに、それが原因でノーメイクでは華やかさに欠けている方や、パーツそのものはきれいなのに、なぜか全体でみるとちんまり地味に見えてしまう方というのは、盛り耐性ありさんといえるでしょう。
このタイプの方は、どんなメイクでも似合うといえそうですが、やればやるほど変わっていく…という面白さからメイク沼にはまると、メイクの度合いがご自身でわからなくなってしまいがちでもあります。
ケバい印象ではなく、品のある華やかな印象になるためには、少し工夫が必要です。
次のポイントを意識すると、いい感じに盛れます!
肌のきめが粗いと、ファンデがのらず光をきれいに反射しないので、濃すぎるメイクに見えてしまいます。もともとの肌のアラをメイクで補正している感が強く出てしまうので、普段のお手入れやメイク前のスキンケアで肌を整えておくことがマスト!
そのうえで、毛穴・肌トーンといった調整したいポイントはファンデではなくなるべく下地で整えます。ファンデは顔全体にうすくのばしてしっかり密着させ、トレンドのセミマット肌にまずは整えます。
そのうえで、頬の真ん中にハイライトで自然なツヤを仕込んで、メイクしなくても肌がきれいな人という印象を作り込んでいくことが大切です。
もともとの目鼻立ちにパーツそのものの主張がない方は、眉を変えるだけでも顔の印象がかなり変わってきます。ナチュラルな印象づくりに効果的なのは、骨格にあわせたアーチ眉。
トレンドよりも少しだけ太めを意識して、マスカラで眉頭と全体の毛流れを際立たせるとともに少し明るめの色をプラスして、眉そのものの印象を弱めます。
2024年に人気だった眉メイクですが、パーツをしっかり盛ってもナチュラルに見せやすいので、今年も盛り耐性ありさんに抜け感をまとわせてくれる眉メイクといえそうです。
このタイプの方は、顔の立体感はもともと備わっている方が多いので、ハイライトやシェーディングで立体感を仕込むのは控えめにした方が無難です。
メイクテクニックに自信がある方は、鼻筋をすっとさせたり、あごをシュッとさせたり、足したり引いたりで印象を操ってみるのもおすすめ。
肌に透明感をもたらしてくれる少し白味のあるピンクのチークも、可愛さを盛れるポイントとして◎
鼻も口も輪郭もきれいなのに、目元が目立たなくて地味に見えてしまう方は、典型的な盛り耐性ありさんタイプです。目の印象をしっかりと変えるアイメイクで、華やかな印象に盛っていきましょう!
上まぶたも下まぶたも、ベージュトーン、ブラウンのアイシャドウをレイヤリングして、目元に自然な立体感を与えると目力がアップします。また、まつ毛の間を埋めていくようなインサイドのアイラインもおすすめです。
まつ毛は、しっかりとカールして、目元の存在感をアップさせていきます。TPOにあわせて、細かいラメをアイホール全体につけたり、大粒のラメを上まぶたの黒目の上や、目頭の内側につけるのもおすすめです。
ここまでしっかり盛ったうえで、リップはあえて引き算メイクすると垢抜けた印象になります。リップペンシルで、少しだけオーバーリップにするのは、上唇のみがおすすめです。
少しくすんだなじみピンクやブラウンレッド系のリップが今っぽい印象です。色の彩度の高いリップを使いたい場合は、シルキーな質感に整えていきます。
輪郭を整えるときちんとした印象に、ぼやかすとエフォートレスな印象に。
「盛り耐性あり」さんこそ、TPOに合わせて足したり引いたりするメイクがポイントになります。ご自分が、盛り耐性ありだと思う方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
この記事のライター
コスメコンシェルジュ
斎藤明子
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美容ライター。広告代理店、編集プロダクションを経てフリーランスに。現在は、日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュ、AEAJアロマテラピー検定1級、ヘルスフードカウンセラーの資格を活かしweb・雑誌等にて執筆。メイクからインナービューティまで、美容法を提案&発信しています。記事内イラスト制作:suzuka(https://profile.hatena.ne.jp/cosme_suzuka/)
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