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 連日、乾燥注意報が出てしまう日本の冬。ただでさえ湿度が下がっているのに、屋外では北風に、室内ではエアコンの風にさらされて、顔はもちろん服で守られているはずの体までカサカサに……。 
ですが、“かゆいからといってむやみに肌をかいてしまうのはNG”と皮膚科医の髙瀬聡子先生は指摘します。
「肌をかくと外的刺激から肌を守るバリア機能が壊れ、余計にかゆくなる悪循環を起こしてしまいます。
 かゆみが生じた場合は、乾燥から肌を守るために十分な保湿を心がけましょう。また、かゆみが治まらない場合は、かゆみを抑える治療薬に頼ってみるのも正解。何より、日常生活にかゆみを招く原因が潜んでいるので、日ごろの生活習慣を見直してみましょう」 
えっ!日常生活にかゆみの原因が隠れているかもしれないの??
 では髙瀬先生に、かゆみリスクを高めないための生活習慣を教えてもらいましょう。
 
 ■ちくちくする衣類は肌に触れないように
 ウールや化学繊維などを身につけているとかゆみやかぶれにつながることも。
 肌に触れる衣類はコットンやシルクなど、肌にやさしいものを選んで。
 
■刺激の強い食べ物は要注意!
 コーヒーのような刺激の強いものや血行を促進する香辛料の取りすぎに注意。
 かゆみを増進させる可能性があります。
■手を洗ったときはハンカチで拭く
 アルコール消毒や設置されているハンドドライヤーで乾かすと、バリア機能を壊してかゆみの原因になることも。
 ハンカチで拭くように心がけて。
 
 ■部分的に暖める暖房器具がベター
 暖房器具は空気全体を乾燥させて静電気が起こりやすいので、かゆみを助長してしまいます。
 足元など部分的に暖める器具などを使うと、空気が乾燥しにくく、かゆみの症状も出にくくなります。
■お風呂はシャワー またはぬるめのお湯に
 熱い湯に長時間つかってしまうと、バリア機能が下がり、肌に必要な潤いや皮脂まで奪ってしまいかゆみの原因に。
 熱い湯船にはつからず、かゆみ予防には38℃くらいのぬるま湯で。
 
 ■どうしてもかゆいときはゆるやかに冷やす
 濡らしたタオルや保冷剤を巻いたタオルで、かゆい部分をゆっくり冷やしましょう。
 かゆみが徐々に落ち着き、気を紛らわせることができます。
 
 ■寝具にも気を使って
 ベッドや布団、パジャマなど肌に触れる寝具はコットンなどやさしい素材が◎。
 化学繊維による刺激で静電気が起こりやすく、かゆみの原因に。
生活習慣を改善してみてもかゆみが治まらないという場合は、保湿ケアを見直したり、頼れるかゆみ治療薬を見つけるのもひとつの手です。
 『リンネル』1月号120ページからの特集「かゆみ肌対策」では、正しいかゆみの対処法をご紹介しています。特集をチェックして、乾燥しやすい冬も健やかに乗り切りましょう!
 【Profile】
 髙瀬聡子先生
 皮膚科医
 ウォブクリニック中目黒総院長。スキンケア化粧品アンプルールの開発にも携わり、丁寧なカウンセリングが人気。雑誌、テレビなどでも活躍中。
 著書『いちばんわかるスキンケアの教科書』(講談社)。
 Illustration: Reiko Nakamura
 Text: Chie Sakuma, Takarajima-online 
※イラストの無断転載はご遠慮ください
 
   
 
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この記事のライター
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