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美容ライターの遠藤幸子です。くっきりアイラインで目元を強調する時代は、もう過去のものかもしれません。今のトレンドは、「抜け感」と「ナチュラル」がキーワードにあがっています。重たくならず、目元を今っぽく見せるためのアイメイク術を紹介します。
ひと昔前は定番だった、アイライナーでしっかり引き締めるメイク。目元の印象は強くなりますが、今のトレンドを考慮すると少しやりすぎに感じることも。とくに太く長く、跳ね上げたラインは、顔全体を古く見せてしまいがちです。
今は「足すメイク」から「引くメイク」へ変化している印象があります。アイラインをあえて目立たせず、ナチュラルな影や立体感で目元を印象づけたり、引き締めたりしたほうがいい今っぽいメイクに仕上がります。
そのため、アイラインは必ずしも入れなくてOK。むしろ省いた別の方法でも目を大きく見せる方法はたくさんあります。
目元を引き締めたいときは、アイライナーではなく締め色のアイシャドウを使うという選択肢もあります。リキッドのようなパキッとしたラインではなく、ふんわりとした影を作ることで、目元に自然な陰影と立体感を与えることができます。
やり方は、とてもシンプル。ブラウンやモーヴ、グレージュなどの濃いめのアイシャドウを細いブラシに取り、上まぶたのキワに細く入れます。そのまま少しだけ目尻に流すように入れ、境目を指や綿棒でぼかすと柔らかく仕上がります。
跳ね上げたり長く引いたりせず、自分の目の形に沿って自然にフェードアウトさせることで、洗練された印象に。まるでラインを引いていないかのような軽やかさが、抜け感を作り、今っぽい印象に仕上がります。
アイラインを省くなら、まつ毛の存在感がより大切になります。今は「濃く」「太く」よりも、「長く」「セパレート」が基本。まつ毛一本一本が繊細に伸びているだけで、ナチュラルなのに目力のある仕上がりになります。
ビューラーで根元からしっかりカールし、ロング&セパレートタイプのマスカラを丁寧に重ねていきましょう。上まつ毛だけでなく、下まつ毛にもマスカラをのせることで、目の縦幅が広がり、アイラインを使わなくても目を印象的に見せることができます。
まつ毛にきちんと手をかけることが、今っぽいメイクの印象を左右するポイントです。普段ブラックのマスカラは、「老けて見える」「怖く見える」などの理由で避けている方が多いかもしれませんが、アイラインを省くならあえてブラックマスカラでしっかり引き締めるのもひとつの手です。
また、まつ毛のハリ・コシ不足を感じるならダマにならず、ひじきのようにもならずにボリュームアップするマスカラを使うのもありです。
上まぶたに使用したアイシャドウと相性がいい色を下まぶたにものせることで、目元のバランスが取れます。特に注目されているのが「涙袋」と「目尻の陰影」の使い方です。
涙袋には、シャンパンベージュやパール入りのピンク系など、肌なじみの良い明るめカラーを使うのがおすすめ。細めのブラシや指でふんわりのせると、目元が明るくなり、うるっとした印象に仕上がりになりつつ、抜け感も出ます。
大粒のラメは派手に見えたり、ちりめんジワを悪目立ちさせやすいので、繊細なパールを選び、ツヤを出すのがポイントです。上まぶたは下まぶたより気持ち暗めのカラーで仕上げると、下方向に向かって抜け感を出すことができます。
アイラインで目を囲む時代は終わりを告げ、今どきのアイメイクでは、「ラインは主張しない」「影で魅せる」「まつ毛で整える」ことが、洗練された印象を作るカギを握ります。
アイシャドウで自然な陰影を作り、涙袋や下まぶたで抜け感をプラス。マスカラでまつ毛を美しく整えることで、ラインに頼らずとも立体感と存在感のある目元を目指せます。
「なんだか目元が重たい」「メイクが古く見える」と感じたら、まずはラインを控えるところから始めてみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
アンチエイジングアドバイザー/スキンケアアドバイザー
遠藤幸子
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日本抗加齢医学会正会員、アンチエイジングアドバイザー、スキンケアアドバイザー。 エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインファマーシャルなどに出演するほか、美容ライターとしてコラムの執筆やコスメブランドの広告などの執筆活動を行う。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング法を日々模索し、豊富な自己体験を元に日々情報を発信中。
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