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料理研究家・調理師・食育インストラクター・野菜ソムリエのsachiです。フランスのワインのおつまみに、”貧乏人のキャビア”と言われているディップがあるのを、ご存知でしょうか?その正体は”なす”。今回は、夏に引き続き秋も美味しいなすのディップをご紹介します。
世界三代珍味のひとつ、皆様もご存知のキャビアは、チョウザメの魚卵を塩漬けにした高級食材ですが、あのプチプチ感と色が茄子で作るディップに似ていることから、フランスでは茄子のディップが「キャビア・ド・オーベルジーヌ」と呼ばれています。
茄子が高級なキャビアのような濃厚な味わいに大変身するので、別名「貧乏人のキャビア」とも呼ばれ、ワインのお供はもちろん、パンにつけたり、パスタに和えたり、と多くの方に親しまれています。
夏のなすは、皮が厚く身が詰まっていますが、秋のなすは皮が柔らかく水分が豊富で甘みが強いのが特徴です。秋なすを使うと口当たりも良くキャビアのプチプチにも似ています。
キャビア・ド・オーベルジーヌにも色々な作り方がありますが、今回はなすを活かしたシンプルな工程で。なすとにんにくをオーブンでじっくり焼いて、皮を剥いて攪拌し、なすの皮を刻んで加えて味を整えるだけの簡単レシピですよ!
なす 2本
にんにく 2欠片
岩塩・黒胡椒 各少々
オリーブオイル 大さじ1杯

① なすの皮に竹串を刺して穴を数カ所開け、にんにくはアルミホイルで包み、200℃のオーブンで約15分焼成します。(トースターで焼いてもOKです。)

② 焼き上がったなすの皮を剥いて、攪拌しやすいように4等分にカットし、なすの皮は刻んでおきます。

③ フードプロセッサーになすの実・にんにくを入れて滑らかに攪拌し、刻んだなすの皮を加え、オリーブオイル、岩塩・黒胡椒を加え、軽く攪拌して混ぜ合わせます。

④ 攪拌したなすをココットに盛り付けたら、完成です!バゲットやクラッカーに乗せて、ワインのおつまみ に、お召し上がりくださいね。
今回ご紹介したキャビア・ド・オーベルジーヌは、なすを生かしたシンプルな作り方ですが、アンチョビを少量加えると、海の香りがしてキャビアに近づきますし、ブラックオリーブ、トマトなどを加えるのもおすすめ。お好みで、アレンジを楽しんでくださいね。
キャビアは高級食材ですが、なすなら安価で、しかも濃厚でまったりとした食感は、くせになるほど美味しいです。秋の安価に出回る今時期は、まとめて作って瓶詰めにして冷蔵庫で保存しておいてもいいですね。
この秋は、「貧乏人のキャビア」こと「キャビア・ド・オーベルジーヌ」をおつまみに、お家ワインを楽しんでみませんか?
※記事内のカロリー表示は文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにAIにより算出したものです
この記事のライター
野菜ソムリエ
sachi
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料理研究家・野菜ソムリエ・料理ブロガー(LINE公式ブロガー)・クックパッドレシピエール。レシピ開発、メディア出演・掲載など。健康的で体にもお財布にも優しい、簡単に作れるお料理をブログにて紹介しています。
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